隣人さん ４８ ページ48
大きい背中に手を回し必死にしがみついていた。
壊れ物を扱うように優しく抱いてくれるコネシマくん。
時々漏れる色っぽい感じた声に、何度も何度も胸が鳴り足の先まで痺れていった。
「はぁ...っあ...ほんっま、可愛ええ」
汗で張り付いた前髪に触れられゆっくりキスをされる。
そんなこと言わないでよ、おかしくなりそう。
薄い唇の隙間から見え隠れする八重歯。
少し暗い部屋の中で光る空色の瞳。
柔らかい髪から滴るいやらしい汗。
骨ばった手や長い指、程よくついた筋肉。
普段言わないような甘い言葉。
そのどれもが全部、愛しい。
「ん...ぁ..、コネ、シマくん...、大好き」
息を切らしながら言葉を紡ぐ。
私の言葉に目を見開いた彼は顔をほんのり赤く染めて。
「アホ、かっ...今それ、言っちゃあかんて...」
手を握られ指を絡められる。
徐々に激しくなっていった動きに大きな声が漏れそうになり、コネシマくんはその口を塞いだのだった。
☕
「田辺上手くいってるといいな...」
「シャオロンは興味ないって顔しとったけどな」
「バカ正直に口に出さないの」
「でも帰ってきてないしな。田辺ちゃん顔はええからワンチャンあったんちゃう？」
「明日手繋いで帰ってきたりしてね」
個室に備えてあったシャワーで体を洗い、タバコを吸いたいと駄々を捏ね始めたコネシマくんを外に連れ出した。
スパーっと煙を吐き月を見て、そんな会話を続ける。
「...あと2、3回はできたな。部屋戻ったらもう2回戦せん？」
下品なことを言い出す彼の頭を思いっきりはたいた。
ハッハッハと相変わらず豪快な笑い方をするので、つられて笑ってしまった。
「ックシュ」
タバコを吸い終わった彼がくしゃみを一つ。
デカい態度や図体からは想像できないような可愛いくしゃみに思わず吹き出す。
「さすがにこの時間は寒いね。部屋戻ろう」
そう手を差し出すと動かないコネシマくん。
首を傾げ彼の顔を覗けば、差し出した手をサッと取られ引っ張られて。
よろけた私をコネシマくんが受け止めてくれた。
ギューッと抱きしめられる。
「ここ外だよ...」
「この時間に出てるアホ俺らしかおらんやろ」
確かに...と納得し体を預けてみる。
するとコネシマくんは甘えるように肩口に顔を埋めてきて。
柔らかい髪を撫でてやると、クスクスと彼は笑った。
「...胸元のキスマーク見えとんで」
「あぇ！？っあ！ほんとだ！ど、どうすんのこれぇ！！」
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ろぜ - 軽い気持ちで読んだら大好きになりました！！にやにやが止まりませんね。これからも頑張って下さい！ (6月23日 17時) (
レス) @page50 id: 3f33f1430a (このIDを非表示/違反報告)
ななし - この話すごく大好きです！読んでいてきゅんきゅんしました！これからも頑張ってください！！ (2022年12月12日 19時) (レス) @page50 id: 9bdb69c685 (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ - ううううううううううううう！！！！！！！しんじゃう！！！大好きです！！ありがとうございます！！ (2022年3月22日 15時) (レス) @page50 id: 8a217b576f (このIDを非表示/違反報告)
レイ - えrいけどシッマかわえぇぇぇぇ！！！！！！！！！！！ (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 最高かよぉ〜〜〜 (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2020年4月2日 21時
