隣人さん ４５ ページ45
「最高かよぉ...」
広大な大地と空、美味しい空気とご飯！
やってきました、北海道！！
目の前に広がる旅館に思わず脱力。
清楚で広くて見栄えがよろしい外装に、一同感嘆の溜息をもらした。
「はー、随分ええとこやな〜」
隣のコネシマくんも同じように旅館を見上げた。
待ちに待った社員旅行である。
10月という微妙な季節であっても楽しみなのは楽しみなわけで。
「おい、もうヨダレ出とる」
「おおっと危ない...」
ジュルッとはしたなく垂れた口の端を拭く。
べ、別に食べ物の事とか考えてないし。
頭の中蟹でいっぱいとか、いやいやそんな。
「なぁA」
「んー？」
ポワポワと魚介類を頭で思い浮かべていたら、コネシマくんに頭を撫でられて。
「めっさ思い出作ろ」
ニカッと爽やかな笑顔。
珍しいことを言うコネシマくんにキョトンとする。
けどその瞬間めちゃくちゃ嬉しくなって。
「うん！作ろ！」
さっきまで食べ物の事で頭の中埋め尽くされてたのになぁ。
気づけばコネシマくんと作りたい思い出でいっぱいになったのだった。
☕
同期で一番仲のいい田辺と同室になった。
さすが北海道、期待を裏切らない。
内装にもかなり力が入っていて、これは最高の時間が期待できるぞと心を弾ませる。
さっそく着替えや化粧品など整理していると、田辺に声をかけられた。
「ねー桜田ちゃんってさ、営業部のシャオロンさんと仲良いよね？」
「あー...まぁそうねー」
すると急に勢いよく振り向き私の傍に来た彼女。
グググッと顔を寄せられたかと思ったら、急に両手を合わせて。
「お願い！今日の夜は自由行動だからさ、夜ご飯一緒に食べませんかって誘ってくれない！？前からカッコイイなって思ってて...ほらチャンスじゃない！？こんな機会ないじゃない！？」
「コネシマくんもいいから！」と付け加えられる。
四人で夜ご飯か...ふむ、悪くない。
「美味しいご飯が食べられるなら何でもいいぞ同士よ」
「ほんとに！？さすが我が友よー！じゃあお願いね！」
恋する乙女を応援するのは友として当然だろう。
その場ですぐ二人にLINEを送ると了承の返事を貰えた。
時間になったらロビーに集まろうと約束し、田辺にその事を伝えると両手を上げて喜び出す。
「いいタイミング見計らって二人で抜け出していいからさ！ほんっとにありがとうね！！」
「ほいほい〜頑張ってね〜」
前文少し引っかかったが、田辺が喜ぶなら良い。
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ろぜ - 軽い気持ちで読んだら大好きになりました！！にやにやが止まりませんね。これからも頑張って下さい！ (6月23日 17時) (
レス) @page50 id: 3f33f1430a (このIDを非表示/違反報告)
ななし - この話すごく大好きです！読んでいてきゅんきゅんしました！これからも頑張ってください！！ (2022年12月12日 19時) (レス) @page50 id: 9bdb69c685 (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ - ううううううううううううう！！！！！！！しんじゃう！！！大好きです！！ありがとうございます！！ (2022年3月22日 15時) (レス) @page50 id: 8a217b576f (このIDを非表示/違反報告)
レイ - えrいけどシッマかわえぇぇぇぇ！！！！！！！！！！！ (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 最高かよぉ〜〜〜 (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2020年4月2日 21時
