ハッピーエンド４９ ページ49
「なーんで助けてくれなかったんですかィ」
「い、いひゃいれす」
立ち止まり、私の両頬を引っ張る総悟くん。
「その可愛いカッコも化粧も誰のためにしてきたんですかィ？まさか他の男のためなんて言わないですよねィ、俺のためですよねィ、俺のか・の・じょですよねィ？？？」
「ごめんなひゃいいいい」
半泣きで謝ればやっと手を離してくれて。
「余計なこと考えたんですかィ？まさかあの女たちに俺が取られるなんて思ってないでしょうねィ」
ギクッと反応すれば、ため息をつく総悟くん。
「はぁ…図星ですかィ」
「だだだだって！あの人達ほんとに綺麗で可愛らしかったじゃないですか！！」
「あんたねぇ…」
すると、総悟くんは私の手を握って自分の方に引き寄せた。
寄ろめけばポスッと受け止めてくれて、そのまま抱きしめられる。
ちょちょちょここ外…！！！
「こんだけ可愛い彼女いんのに、他の女に着いてかねぇわ」
ぶわぁあっと体が熱くなる。
「わかりやした？」
コクコクと激しく腕の中で頷けば、ゆっくり離してくれた。
上目遣いでチラッと総悟くんの顔を伺えば、優しく笑っていて。
「じゃ、行きやしょう」
手を出してくれた。
私はすぐに彼の手を取る。
ギュっと握れば、スルッと離され恋人繋ぎに。
余計に嬉しくなり、私はワクワクしながら彼の隣を歩いた。
「総悟くんって、意外と私に甘いですよね」
「え？AさんがいいならドS本領発揮しやすけど」
「ほ、本領発揮とはレベルでいえばどれくらいでしょうか…」
「今のレベルがモブのモンスターだとしたら、エ○ダードラゴンくらいですかねィ」
「あ、じゃあ無理だぁ。鉄装備じゃ無理だぁ」
恋人とは思えないような会話。
けど楽しくて、ニヤケが止まらなくて。
こんなに密着して総悟くんと歩けるなんて、夢みたいだ。
女性には基本的に当たりが強くて冷たい彼だけど、私だけ特別扱いされている。
最初の頃は手を繋いで外を歩く、なんてことしてくれないだろうなぁと予想していたけれど。
全然そんなことなかった。
むしろ私の夢を叶えてくれている。
「おー、見てくだせェAさん」
ダラっとした声がしたので、総悟くんから視線を外し前を見てみる。
そこには、一面に広がるイルミネーションが。
白と赤と緑。クリスマスカラーだ。
「ひゃあ綺麗…」
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お茶(プロフ) - アクヤさん» 素敵なコメントありがとうございます！頑張ります泣 (2019年11月9日 20時) (
レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ(プロフ) - とても面白いです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2019年11月9日 17時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2019年9月1日 1時
