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ハッピーエンド41 ページ41

〜総悟side〜


「Aさんが土方の野郎と?」


ある日の昼。

俺は目の前にいる部下に、冷酷な視線を向けていた。


「なぁに嘘ついてやがんだ山崎ー。はっ倒すぞ山崎ー」


「ううう嘘じゃないですっ!ですからそのバズーカしまってくださいいい!!」


チャキッと肩にバズーカを構えれば、慌てて両手を振り半泣きで抵抗する山崎。

Aさんと土方さんが?

っは、んなのあってたまるか。


三分前。

巡察をサボろうとアイマスクを装着し縁側で寝ようとしていたら、山崎に起こされた。

あまりにもしつこく揺さぶられたので諦めてアイマスクを取れば、冷や汗をダラダラと流した山崎の姿が。

理由を聞けば

山崎が巡察から帰ってくる途中、Aさんと土方さんが仲良さげに会話しながら歩いているのを目撃したと言う。

今日の土方さんは非番だ。

確かに私服で江戸の町をウロチョロしてるのはおかしくない。


「証拠はあるんですかィ?それに、Aさんが土方さんと二人でいる理由が分かりやせんねィ」


「いや俺にも分かりませんよぉ!証拠はないですけど…でもバレた時に殺されかけるのは俺だから先に言っとこうと思って…」


「あ゛ぁ?最後なんつったか聞こえねぇでさァ」


「いいいいいえなんでもないです!!山崎退、再び巡察の方行ってまいります!!!」


大袈裟に敬礼をすると、ピューっとしっぽ巻いて逃げていった。

真実は己の目で確かめろってことですかねィ。


俺は重たかったはずの腰を軽々持ち上げ、バズーカを片手に外へと出た。

っち、山崎の野郎。

どこで見たとか持ってたものとか、状況説明を事細かに言いやがれ。

不貞腐れながら江戸の街を歩く。

どうせ山崎の見間違いに決まってまさァ。

二人が一緒に歩くなんてのは絶対にありえな…


そこで、俺は目を疑う。


「ありゃ…」


どこにでもあるファミレス。

窓ガラスの奥に座っているのは、間違いなく俺の恋人であって。

向かい側には腕を組み優しく笑っている土方さんの姿が。

…は?

はぁぁぁぁ!!???

一気に怒りがこみ上げてきて、バズーカを肩に構える。

しかし、一度冷静になろうと思い、ゆっくりバズーカを下ろした。

Aさんには悪ぃが、つけさせてもらうぜィ。

今ここで突撃したら、きっと土方さんは嘘をつくはずだ。

少なくともAを庇おうとする。

下手な嘘をつかれるより、自分の目で確かめた方がいい。

俺は電柱の陰に隠れて、二人が動くまで待つことにした。

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お茶(プロフ) - アクヤさん» 素敵なコメントありがとうございます!頑張ります泣 (2019年11月9日 20時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ(プロフ) - とても面白いです!これからも頑張ってください!応援してます! (2019年11月9日 17時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お茶 | 作成日時:2019年9月1日 1時

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