検索窓
今日:31 hit、昨日:10 hit、合計:54,399 hit

第21話 キヨside ページ25

惚れた弱みってのも面倒なもので、時に自分を抑えられなくなる。

…今の俺の状況がまさにそう。

『えへへー、私の家にキヨがいるー!』
へらへら嬉しそうに俺の手を引いて家の中に入っていくA。

キ「お前が無理やり入れたんだろ。」
『んー?』

俺に擦り寄ってくる、くそ…かわいいな。

キ「あーもう、さっさと寝ろよお前!」
『やーだ!お風呂入るもん!』

いや何いってんのこいつ。
いくらファンだったからって警戒心なさすぎじゃねえ?!

『…覗いちゃやーよ?』
キ「馬鹿な事言ってないで入れ!」
『帰ってもダメ!』
キ「わかったって!」

あー、疲れた。
そう呟いて俺は近くにあったソファーに腰掛ける。

俺何やってんだほんと。

……

『おーまたせ!』
キ「っ、おま…!」

ソファーに座る後ろから抱きついてきたのは風呂上がりのA。
…いや、背中の感触がなんかやわらけ…

キ「服くらい着ろお前!」

バスタオル1枚しか身にまとってないA。
これさぁ、襲ってくれって言ってんの俺に?

『キヨが着せて?』

赤い顔で、甘い声で、気が変になる。

キ「…自室どこだ。」
『あっち…きゃ!』

問答無用でAを抱え上げて指さした方向に進む。
扉を開けると恐らくこれはAの部屋で、俺はそこにあったベッドにAを降ろして馬乗りになる。

キ「先に誘ったのはお前だからな。」
『キヨ…』

そういって唯一Aが身にまとっていたタオルに手をかけた瞬間。

『…ねむい。』
キ「………は?」

嘘だろ…寝やがったこいつ。
男の前で、ほぼハダカで。

キ「なんだよそれ…!!」

人の心惑わすだけ惑わしておいて、そういうオチかよ!!

キ「…このまま寝ると風邪ひくだろうし、だからって着替えさせるのも無理だし…」

自分の中で理由をつけて、俺はAに布団をかけ自分も隣に潜り込む。
温めるにはこれしかねぇだろ、と俺はAを抱きしめる。

一日遊んだ疲れがどっと押し寄せてきた。

キ「…起きたらこいつ、どんな顔すっかな…」

そうして俺の意識も途切れていった。

第22話→←第20話 キヨside



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
189人がお気に入り
設定タグ:実況者 , キヨ , 最終兵器俺達   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ねこ助(プロフ) - 研磨LOVEさん» ありがとうございます!中々更新できず申し訳ありません…!亀更新ですが、頑張ります! (2018年8月15日 20時) (レス) id: 01b69b86d4 (このIDを非表示/違反報告)
研磨LOVE - めっちゃ面白いです!更新、いつまでも待ってます。 (2018年8月1日 0時) (レス) id: 275071a833 (このIDを非表示/違反報告)
°☆*+.める.☆*+。 - ねこ助さん» 全然大丈夫ですょ!!!(*'▽'*) 気長に待ちますのでお身体には無理しなぃ程度に更新してくださぃ!( ´ ▽ ` ) (2018年4月18日 21時) (レス) id: 35131b408c (このIDを非表示/違反報告)
ねこ助(プロフ) - °☆*+.める.☆*+。さん» 応援ありがとうございます!まったり更新していくのでこれからもよろしくお願いします!!ヽ(*´∀`)ノ (2018年4月18日 17時) (レス) id: 01b69b86d4 (このIDを非表示/違反報告)
°☆*+.める.☆*+。 - めちゃんこ大好きです!((唐突な告白)) 更新楽しみにしてます! (*'▽'*)頑張ってください!応援してます!!(≧∀≦) (2018年4月18日 16時) (レス) id: 35131b408c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ねこ助 | 作成日時:2017年6月30日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。