第1話 ページ3
『き、緊張する…』
私は今、ニコニコ動画で大ブレイクした人気実況者の最終兵器俺達のオンリーイベントに行くべく電車を待っている。
ただのファンなのに、初のイベントでとても緊張していた。何より彼らを実際に見られるというドキドキで胸がいっぱいだ。
プシューという音とともに開かれる電車の扉。
そこにはおびただしい数の人。
『うぅ、満員電車は苦手だな…』
私はよく、痴漢に会う。
今日は大丈夫、と自分に言い聞かせて電車に乗りこんだ。
…しかし、自分のその運の悪さはこういう時にこそ発動してしまうもので。
『…っ!』
腰とお尻あたりに奇妙な感触。
すると後ろから太ももも撫でられ始めた。
『(ち、痴漢…!どうしてこんな時に…!!)』
恐怖で声も出せずにいると、ふと男のイヤらしい手が止まった。
涙で滲んだ目で恐る恐る後ろを振り返る。
「…おっさん、次の駅で一緒に降りんぞ。」
そういったのは、長身で黒髪に赤のメッシュが入った髪の男の人だった。
「な、なんだ君は…?!私は何も…!」
「あー、はいはい、全部見てたからそういうのいいって。諦めろ。」
そういってその男の人は痴漢を引っ張って駅から降りていった。
自分はどうしたらいいか迷っていると既にドアは閉められた後で、彼にお礼を言うことも出来なかった。
思い返すと、彼は私の大好きな最終兵器俺達のキヨにそっくりだった…気がする。
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ねこ助(プロフ) - 研磨LOVEさん» ありがとうございます!中々更新できず申し訳ありません…!亀更新ですが、頑張ります! (2018年8月15日 20時) (レス) id: 01b69b86d4 (このIDを非表示/違反報告)
研磨LOVE - めっちゃ面白いです!更新、いつまでも待ってます。 (2018年8月1日 0時) (レス) id: 275071a833 (このIDを非表示/違反報告)
°☆*+.める.☆*+。 - ねこ助さん» 全然大丈夫ですょ!!!(*'▽'*) 気長に待ちますのでお身体には無理しなぃ程度に更新してくださぃ!( ´ ▽ ` ) (2018年4月18日 21時) (レス) id: 35131b408c (このIDを非表示/違反報告)
ねこ助(プロフ) - °☆*+.める.☆*+。さん» 応援ありがとうございます!まったり更新していくのでこれからもよろしくお願いします!!ヽ(*´∀`)ノ (2018年4月18日 17時) (レス) id: 01b69b86d4 (このIDを非表示/違反報告)
°☆*+.める.☆*+。 - めちゃんこ大好きです!((唐突な告白)) 更新楽しみにしてます! (*'▽'*)頑張ってください!応援してます!!(≧∀≦) (2018年4月18日 16時) (レス) id: 35131b408c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこ助 | 作成日時:2017年6月30日 9時