第9話 ページ13
私ははっとして口に手を当てる。
それを見てるキヨはどこか楽しげな笑みを浮かべている。
キ「なになに？俺って狙われてる感じ？」
『ちち、ちがう！！』
キ「そんな真っ赤になって言われても説得力ねーっつーの」
悪戯っ子のように笑うキヨに不覚にもきゅんとしてしまった。
だめだ、ルックスがいいからどんな表情にも動揺してしまう。
『も、もしそうだったとしても！キヨと私じゃ釣り合わないよ！』
そう、キヨはイケメンだし人気実況者で有名人。ただのOLの私とは住む世界が違う。
自分でそういったのにちくりと胸が痛むのは何故だろうか。
キ「んなことあるかよ、人気とか以前に俺もAも人間だかんな。」
真剣な顔でそういうキヨ。
というか、名前呼び捨てって…キヨらしいけどドキッとしてしまった。
『…悔しいなぁ』
キ「何が？」
あ、思わず口に出てしまった。
ドキドキさせられっぱなしで悔しいなんて彼女でもないのに言えるわけない。
『何でもないよ！』
キ「ふーーーん？」
…絶対、確信犯だ。
自分のイケメンさを分かっててやってる、そうに違いない。このドヤ顔が物語っている。
『そ、そういえば！さっき電車で聞いてきたのはなんのこと？！』
話をそらそうと別の話題を持ち出した。
しかし、それは逆効果なものだと思い知ることになる。
キ「…そうだな、まあ言ってもいいか。」
そういいつつ、あたりを確認した後にキヨが私を壁際に追いやる。
…本日2度目の壁ドンだ。
『え、え？なに？！』
私が声を出すとしーっと口元に人差し指を当てられる。
そ、そんなの漫画でしか見たことないよ？！
キ「…あんまり無防備にしてると、キスしていいのかと勘違いするって話。」
『っ！！？』
キヨの爆弾発言にまた顔が熱くなる。
もう、これは本日何度目なんだろう。
そう思ってるとすぐキヨは私を解放した。
そして、私は自宅付近までいつの間にか来ていることに気がつく。
『…あ、ここが私の家。』
キ「へー、一人暮らし？」
『うん、このマンションの6階。』
キ「…そっか。」
『送ってくれてありがとう、じゃあ…』
キ「っ、待って。」
そういってキヨはマンションに入ろうとする私の手首をつかむ。
『え？！』
キ「…絶対、連絡する。だから返事待ってるから。」
キヨは我に返ったように、でも真剣な顔でそう言った。
じゃーな！とまるで逃げるように去っていく彼を見送り、私はマンションへ入っていった。
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ねこ助(プロフ) - 研磨LOVEさん» ありがとうございます！中々更新できず申し訳ありません…！亀更新ですが、頑張ります！ (2018年8月15日 20時) (
レス) id: 01b69b86d4 (このIDを非表示/違反報告)
研磨LOVE - めっちゃ面白いです！更新、いつまでも待ってます。 (2018年8月1日 0時) (レス) id: 275071a833 (このIDを非表示/違反報告)
°☆*+.める.☆*+。 - ねこ助さん» 全然大丈夫ですょ！！！(*'▽'*) 気長に待ちますのでお身体には無理しなぃ程度に更新してくださぃ！( ´ ▽ ` ) (2018年4月18日 21時) (レス) id: 35131b408c (このIDを非表示/違反報告)
ねこ助(プロフ) - °☆*+.める.☆*+。さん» 応援ありがとうございます！まったり更新していくのでこれからもよろしくお願いします！！ヽ(*´∀｀)ノ (2018年4月18日 17時) (レス) id: 01b69b86d4 (このIDを非表示/違反報告)
°☆*+.める.☆*+。 - めちゃんこ大好きです！((唐突な告白)) 更新楽しみにしてます！ (*'▽'*)頑張ってください！応援してます！！(≧∀≦) (2018年4月18日 16時) (レス) id: 35131b408c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ助 | 作成日時：2017年6月30日 9時
