僕の幼馴染がチョイスに出る件について←【REBORN 雲雀成り代わり～チョイス編～】 (ページ10)

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キスの日ページ10

恭『っ、はあ～～～～っ』

深く息を吐き私は畳に寝そべる。
こんな姿、恭に見られたら怒られるんだろうな。

なんて他人事のように考えつつぼんやりと空いてる襖から見える庭を見ていた。

いつもなら恭と匣の研究の為、世界を飛び回ってる私沢田恭は一週間の休暇を取り今日は日本に帰ってきた。

多分、ツナはイタリアにある本部で書類に埋もれてると思う。

……想像しただけで笑える。

ふはっ、と吹けばガシっと強い力で頭を掴まれる。

恭『いっ痛い痛い痛い！！何これイジメ！？ちょっ恭痛い！！』

恭のアジト(ここ)にいるのは私と恭、そして哲の三人のはず。

……それなのに。

『お前、今何想像した？言ってみろ』

聞こえてきた声は愛しの旦那様でした。

そのことに冷や汗がタラタラと流れる。

な、なんでここに…ツナがいるの？！

ツ『お前に会いにきたんだよ』

はっ、声に出てたか。

ツ『オレも休みが取れたからな。リボーンに無理言ってここまできたんだ……それなのに』

頭を掴む力が強まる。
ひぃ！！君は頭を破壊する気か、コノヤロー！！

ツ『オレが書類に埋もれてるだぁ？あぁ！？
悪ふざけが過ぎるんじゃねーの？恭さんよぉ』

恭『ツ、ツナ、おまっ読心術使いやがったな！！
つか言葉が！言葉が悪者っぽいよ、ツナさん！！

って…い、いたたたっ！痛いからやめてーー！！』

君の力は結構あるんだぞ！！
おい知ってるか。男と女の力の差はかなりあるってこと！

あ、あれれ…なんか目から水が…？

するとツナが掴んでいた手を放してくれた。

お、おぉ！！開・放・感！！！

目から流れる涙を拭おうとすればその手を掴まれる。
…つ、次は何する気？

ビクビクしてるとツナは顔を近付ける。
そしてあろうことか伝う涙を舐めて拭った。

……っ！！？

ボッと顔に熱が集う。

ツ『……あ、そうだ。今日が何の日か知ってるか？』

え…っと5月23日(きょう)？

恭『知らない』

今日なんかあったっけ？

はて？と首を傾げればツナは何も言わずに口付けた。

……え？

恭『あ、あのぉ…ツナ。なんでキス？』

ツ『今日がキスの日だからだ』

え、えぇ！！？

ツ『キスの日っつー事は無制限にやっていいんだろ？』

いや時間制限なんかないから！！

恭『でも限度というものが……んんっ？！』

もう黙ってというかの如くツナは口を塞ぐ。
それから、恭に見たかるまでキスをやり続けるのはまた別の話。