本音 ページ35
「で？塩対応の彼氏は、やっぱり転勤について何も言わなかったんだ？」
A「うん・・・このまま別れることになると思う。」
友人にチャンミンが芸能人であることは伏せて、日頃から相談に乗ってもらっていた
昼下がりのオープンカフェ
お互い、アイスコーヒーの氷をストローでつつきながらしばらく無言になった
「最後まで、言いたいことも言えなくて平気？」
少し心配そうな顔をした友人が俯いていた私を覗き込む
A「・・・どうだろう。
もっと分かって欲しいと思うこともあるけど、どうしようもないこと言って
また呆れた顔されるのも嫌だし、」
元々チャンミンはベタベタするタイプの男の人じゃないし、
必要なこと以外、あまり興味がないように見える
そういう性格なんだから
忙しいと、私のことなんてどうでもよくなる人なんだから
A「色々望んじゃいけなかったんだよ。
ああいう人だから。」
チャンミンを想い浮かべるだけで切なくなる
私に合わせて無理させることなんて
ふたりにとって良くないって分かってた
A「それでもね、本音を言うと、」
もっとそばに居て欲しかったよ
もっと笑い合ったり
じゃれ合ったり
くだらないことだって毎日連絡して、
ずっとあなたと繋がってるって
一秒でも忘れたくなかったよ
「A・・・」
堪えてた涙が溢れたのを見て、友人が背を擦ってくれる
A「会いたい・・・泣」
会いたいよ
チャンミン
東京に行ったら、もう本当に会えなくなる
それならいっそ、
最後に
チャンミンの笑った顔を見てさよならしたい
東京行きを告げても、チャンミンからは何の反応もなかった
どう思っているのか分からないけど、
引き留めてももらえなかったことで、もう私たちが続けて行くことは無理だと感じていた
チャンミンの住む高層マンションのすぐ真下まで向かっていた
今更「会いたい」と言いずらくて、チャンミンには言えなかった
慣れたキーロックのナンバーを解除して、
エレベーターを降りた時だった
楽しそうな話声が聞こえて、知らない人に見つかっちゃいけないと思わず身をかがめた
「チャンミン君の言ってた種類のワイン、売ってなかったよ？」
「僕が言った店になかったですか？」
「今はたまたま置いてないんだって。チャンミン君の要望なら今度来る時までに入荷しておくって言ってたよ？」
たわいもない会話がチャンミンの部屋のドアの前から聞こえた
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なお(プロフ) - 愛嬌さん» お久しぶりです！読み返して頂いて嬉しいです！ (2021年7月14日 9時) (
レス) id: e3446b6b0b (このIDを非表示/違反報告)
愛嬌(プロフ) - なおさん、お帰りなさい^_^何度もお話読み返してお待ちしてました^_^ (2021年5月14日 16時) (レス) id: dff3957b28 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - かおさん» お久しぶりです！お元気でしたか？ほんのちょっとの復活なんですが楽しく書かせてもらっています♪最後までお付き合いお願いしまーす！ (2021年5月14日 14時) (レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - wakaさん» 気にしてもらってるなんて嬉し過ぎる〜( *´艸｀)ありがとう！元気でやっとります！ (2021年5月14日 14時) (レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - なおさん、お久し振りです。またお話が読めるなんて嬉しいです。 (2021年5月8日 23時) (レス) id: d7c45d30ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2017年1月14日 22時
