霧 ページ33
A「・・・忙しそうだね。」
チャンミン「あぁ、ドラマの撮影真っ最中だから・・・」
眠いのか、気だるそうに聞こえる深夜の電話
久しぶりに出てくれたんだから、一番最初に「お疲れ様」って笑顔で言えると思ったのに
A「・・・・。」
予想以上に冷たい声になってしまった自分に、言葉も続かない
A「・・・最近、全然連絡取れないし
会えないし・・・」
昔、ため息をつかれた時に
もうこういう理解できてない台詞は言うまいと心に決めてたはずなのに
チャンミン「・・・それは、悪いと思ってるけど、」
沸々と靄が込み上げる
黒くて、深い悲しみの靄が
渦巻いて、私の上辺だけの『彼女像』なんて壊していってしまう
A「・・・浮気、してないよね？」
静かなお互いの声が途切れて、
一気に息苦しくなった
チャンミン「そんなこと言うなら・・・
もう掛けてくるなよ。」
一方的に電話はツーツーと音を立てて切れた
やっぱり
チャンミンは私の気持ちなんか何も分かってない
また付かれた重いため息に、
自分の気持ちなんて吐き出すもんじゃないと後悔した
ドラマの宣伝で見せてた目を細めた満面の笑みの顔
仕事の顔を見て、赤の他人のように惚れ惚れとしてしまっていた
私の隣にいる時の顔はどんなだったかな
もう随分前のことのようで忘れそう
無表情で、
ソファに腰掛けて台本読んでて
私が一人テレビを見て笑っていると時折顔を上げて、また台本に顔を落とす
ふたりで居るのに
まるで別々の場所にいるみたいに
本当はずっと寂しかった
でも私たちは、
お互い向き合わなくてもきっと
うまくやっていける、そう信じようとしてた
A「・・・え？東京に転勤？」
「めったにないチャンスだぞ。いい返事を待ってるから。」
突然、会社で部長に呼び出され
席の前で立ったまま固まっていた
・・・転勤？
この国を離れるの？
頭に真っ先に浮かんだチャンミンの顔
・・・なんて言うかな
別に、いいんじゃないって
また冷たい声で電話越しに言われるだけかな
デスクの椅子に腰を下ろしてボーっとしながら窓の外を見つめる
いつものように、
あなたへと続いてる大空
チャンミンのことだけを想って苦しくなる毎日
もう、私たち
うまくいってないって認めるしかないのかな
当たり前→←〜Changmin〜To be broken 新作です
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なお(プロフ) - 愛嬌さん» お久しぶりです！読み返して頂いて嬉しいです！ (2021年7月14日 9時) (
レス) id: e3446b6b0b (このIDを非表示/違反報告)
愛嬌(プロフ) - なおさん、お帰りなさい^_^何度もお話読み返してお待ちしてました^_^ (2021年5月14日 16時) (レス) id: dff3957b28 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - かおさん» お久しぶりです！お元気でしたか？ほんのちょっとの復活なんですが楽しく書かせてもらっています♪最後までお付き合いお願いしまーす！ (2021年5月14日 14時) (レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - wakaさん» 気にしてもらってるなんて嬉し過ぎる〜( *´艸｀)ありがとう！元気でやっとります！ (2021年5月14日 14時) (レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - なおさん、お久し振りです。またお話が読めるなんて嬉しいです。 (2021年5月8日 23時) (レス) id: d7c45d30ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2017年1月14日 22時
