〜４〜 ページ29
ムキィィィーーー！！(絶叫)
植え込みから勢いよく顔を出す
な、な、な、
A「なにやってんのよっ！！！」
大声で叫ぶと、驚いた顔のユノが振り返った
ユノ「え？A？なんでここに？」
ベンチから立ち上がったユノに、思わず詰め寄った
A「浮気しようとしてたでしょ！？」
ユノ「は、はぁ？」
A「今！！
このオタクと！！」
指差すと、ベンチに座ったままのチャンミン君はニヤニヤしながら足を投げ出す
ユノ「チャンミンのこと？浮気って・・・？」
A「男同士で寄り添って、デートして！
肩も抱き寄せて！
今キスしようとしてたじゃないっ！！」
怒りを通り越してしまった感情
寂しくて、悔しくて、自分が情けなくて
自然にポロポロと零れ落ちてくる涙
A「どうして私にはすぐに会いに来てくれないのよ・・・
私のことなんて、ユノの中ではどうでもいい存在なの？」
私はこんな尾行するくらい、寂しくて心配で仕方ないくらい好きなのに
除隊してしばらく会えなくても、
ユノは胸が苦しくならないの？
ユノ「A・・・」
ひっくひっく泣きじゃくる私を困った顔で覗き見る
チャンミン「オタクとは心外ですね。
俺はヒョンの買い物にわざわざ休み使って付き合ってあげたのに。」
おもむろにベンチから立ち上がり、大きなリュックを背負う
チャンミン「さっきは、ヒョンの顔に付いていたまつ毛を摘んで捨ててあげただけです。
俺はヒョンと違ってノーマルなんで、キスとかするわけない。」
ん・・・？ヒョンと違って？
チャンミン「それと、尾行するなら
もうちょっと普通の格好した方が。そんな真っ黒の格好怪し過ぎ。店の前で気付きました。」
やっぱり気付かれてたのか！！しかもそんな早い時点で！！
A「・・・私、もしかしてチャンミン君にからかわれてた？」
チャンミン「漢江をヒョンが指定してきた時点で、来ることは分かってましたよ。」
にっこり微笑まれた顔が小憎らしい
チャンミン「俺はもう帰りますんで、あとはふたりでごゆっくり。」
ひらひらと手を振るチャンミン君に叫ぶ
A「オタクとか言ってごめんね！！あと、
本当はノーマルじゃないのに無理させちゃって、ユノのこと諦めてくれて、」
チャンミン「・・・怒」
A「行っちゃった・・・」
ユノ「チャンミン、ぷりぷり怒ってたね・・・」
ふたりきりで漢江に取り残された私たち
初春の暖かい風が吹き抜けて、桜が舞い上がった
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なお(プロフ) - 愛嬌さん» お久しぶりです！読み返して頂いて嬉しいです！ (2021年7月14日 9時) (
レス) id: e3446b6b0b (このIDを非表示/違反報告)
愛嬌(プロフ) - なおさん、お帰りなさい^_^何度もお話読み返してお待ちしてました^_^ (2021年5月14日 16時) (レス) id: dff3957b28 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - かおさん» お久しぶりです！お元気でしたか？ほんのちょっとの復活なんですが楽しく書かせてもらっています♪最後までお付き合いお願いしまーす！ (2021年5月14日 14時) (レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - wakaさん» 気にしてもらってるなんて嬉し過ぎる〜( *´艸｀)ありがとう！元気でやっとります！ (2021年5月14日 14時) (レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - なおさん、お久し振りです。またお話が読めるなんて嬉しいです。 (2021年5月8日 23時) (レス) id: d7c45d30ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2017年1月14日 22時
