〜Changmin〜Give us kiss? sequel４ ページ22
チャンミン「お願いしますっ！教授！」
「だからそれは何度も無理だと言っているだろう。」
頭を必死に下げているチャンミンと首を横に振る白衣の老医師
「医師である以上、転勤ばかりの生活になるのは仕方のないことだぞ。」
チャンミン「そこをなんとか・・・せめて通える範囲内での異動で、」
「君が腕がいいことは認めているが、少しわがままが過ぎるんじゃないのかね。」
ふう、とため息をつくとチンと音の鳴ったエレベーターに目をやりさっさと乗り込んでしまう
「進歩のない気持ちでいるのなら、
医者なんか辞めることだな。」
低い音を立てて閉まってゆく扉
その扉に向かって深くお辞儀をしたまま動かなくなってしまったチャンミン
柱の陰からそっと様子を見ていた私は、
チャンミンの下を向いたままのその表情に目を逸らせない
A「・・・チャンミン。」
後ろから呼ぶと、やっと顔を上げて振り向いた
チャンミン「・・・Aさん、
来てたんですか。」
重たいお弁当箱を持ち上げて揺らすと、ちょっとだけ疲れた顔で微笑んだ
A「・・・今、ちょっと話せるかな？」
チャンミン「・・・ここのロビーはもう寒いですね。」
すっかり暗くなってしまった病院のロビー
暖房も消され、救急の照明と受付のライトだけで照らされている
白衣姿のまま、ひげが薄っすら見えるチャンミン
チャンミン「弁当、ありがとうございます。」
A「食べていいよ？」
チャンミン「じゃあ、少しだけ・・・」
そう言って、大きく握ったおにぎりを頬張った
A「今日はお昼ご飯食べたの？」
チャンミン「・・・いいえ。診察が忙しくて食ってる暇なかったです。」
少しやつれた頬を見て心配になる
A「連絡も・・・なかったから、」
そう言うとおにぎりを持つ手を降ろし、私の顔を見た
チャンミン「ごめんね、Aさん。」
A「チャンミン・・・」
チャンミン「本当に・・・ごめん。」
この前、話した時
チャンミン「進歩もなく、医者の仕事を続けていくのは難しいんですよ・・・」
そう言っていたよね
A「私の方が謝らなきゃ・・・」
教授に、「進歩のない気持ちでいるなら」なんて言われて
医者なんか辞めろと言われて、
悔しかったよね、チャンミン
私のせいだ
私のせいで、あんな
つらくて悲しい顔のお辞儀をさせてしまったんだ
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なお(プロフ) - 愛嬌さん» お久しぶりです！読み返して頂いて嬉しいです！ (2021年7月14日 9時) (
レス) id: e3446b6b0b (このIDを非表示/違反報告)
愛嬌(プロフ) - なおさん、お帰りなさい^_^何度もお話読み返してお待ちしてました^_^ (2021年5月14日 16時) (レス) id: dff3957b28 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - かおさん» お久しぶりです！お元気でしたか？ほんのちょっとの復活なんですが楽しく書かせてもらっています♪最後までお付き合いお願いしまーす！ (2021年5月14日 14時) (レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - wakaさん» 気にしてもらってるなんて嬉し過ぎる〜( *´艸｀)ありがとう！元気でやっとります！ (2021年5月14日 14時) (レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - なおさん、お久し振りです。またお話が読めるなんて嬉しいです。 (2021年5月8日 23時) (レス) id: d7c45d30ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2017年1月14日 22時
