〜Kyuhyun〜Love deviation sequel４ ページ13
キュヒョンさん・・・？
どうして・・・・？
足が固まったように動かない
黙って日本に来ちゃったから
私がいけないのかな
見ちゃいけないものを
どうして見ちゃったんだろう
しばらく立ち尽くしたまま、ニ歩三歩、後ずさる
「お疲れ様でした」って一言言いたかっただけなのに
欲を言えば、「来てくれてありがとう」って笑顔で抱き締めて欲しかっただけなのに
どうして？
どうして・・・？
ホテルのエントランスを掛け抜けたところで、足が止まる
顔をグチャグチャにして泣いている私に、老紳士がギョッとしてこちらを見ている
A「ふっ・・・泣 えぇ、」
まるで子供のように、涙がぽろぽろ流れ落ちる
鼻まで上げていたマフラーを引き寄せて、顔を埋めて泣いていた
昔、私とまだ知り合うずっとずっと前
キュヒョンさんが好きだったのは今のチャンミンさんの彼女
ふたりの想いの強さに身を引いて、
ずっとふたりを見守ってきて、
私と出逢った時、彼女の名前をうわ言で呼んでいた
A「・・・・。」
本当は、彼女のこと
心の片隅で
まだ忘れられないんじゃないかな
それは、わざと目を背けてきた私の疑念
だって、
部屋にユイさんを呼び込むなんて
信じられない
チャンミンさんがいるのに・・・
あんなに仲良い親友の彼にとっても裏切りなのに・・・
ユイさんを引き寄せて抱き締めていた光景が目に焼き付いて離れない
あの手で、
私の大好きなあの色白い大きな手で
確かに私にするのと同じように触れていた
土地勘もない日本で、ふらふらと明るい街をさまよう
自分の予約した小さなビジネスホテルの部屋には、寂しくて帰る気がしない
陽気に声を掛けてくる呼び込みの人たち
言葉が分からない私はそっと愛想笑いで返すだけ
そのうち、大衆酒場のような赤い提灯の屋台に辿り着いた
お腹すいたな・・・
流れるおでんのいい匂いに釣られて、おじさんたちが肩を寄せ合うその小さな椅子に座った
キュヒョンさんから、何度も携帯にコールが鳴っていた
バッグの中に入れっ放しの私は、その振動に気付かない
「あいよ、寒いからお酒は温めてあげようか？」
威勢のいいおばさんに身振り手振りで焼酎を注文すると、びっくりするほど熱いお酒が出てきた
一口すすって、そのぬくもりに涙が溢れる
店の片隅で、泣きながら熱いお酒をすする異国の地
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なお(プロフ) - 愛嬌さん» お久しぶりです！読み返して頂いて嬉しいです！ (2021年7月14日 9時) (
レス) id: e3446b6b0b (このIDを非表示/違反報告)
愛嬌(プロフ) - なおさん、お帰りなさい^_^何度もお話読み返してお待ちしてました^_^ (2021年5月14日 16時) (レス) id: dff3957b28 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - かおさん» お久しぶりです！お元気でしたか？ほんのちょっとの復活なんですが楽しく書かせてもらっています♪最後までお付き合いお願いしまーす！ (2021年5月14日 14時) (レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - wakaさん» 気にしてもらってるなんて嬉し過ぎる〜( *´艸｀)ありがとう！元気でやっとります！ (2021年5月14日 14時) (レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - なおさん、お久し振りです。またお話が読めるなんて嬉しいです。 (2021年5月8日 23時) (レス) id: d7c45d30ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2017年1月14日 22時
