真実 ページ30
ユリ「ねぇ！この間のお店、やっぱり芸能人が来てたんだって！」
翌週、会社に出勤すると親友のユリはキラキラ目を輝かせてやって来た。
A「芸能人・・・？」
ユリ「そう！
お店にいた他の人のブログで知ったのー！
私たちと同じ時間帯にいたみたい！」
興奮気味で、他の同僚と話してる。
同僚「ユリさん、キュヒョンのファンでしたよねー？」
・・・キュヒョン？
思わずその名前に振り返った。
ユリ「Aはアイドル全然興味ないから知らないよね？
私、この人のファンなのー！」
見せられた携帯の画面には、歌って踊る動画のキュヒョンさんの姿。
A「・・・どういうこと？」
・・・アイドルなの？
うそでしょ？
ユリ「事務所の仲間で飲んでたらしいよ！
キュヒョンがいるってことは、チェガン・チャンミンも一緒！
一目でいいから見たかったなぁ〜」
同僚たちのキャピキャピとした話声が、急速に遠ざかる。
チャンミン君・・・？
信じられない気持ちは、ユリが見せてくれた動画ですべて覆された。
彼・・・ただの大学生じゃない。
私・・・
なにも知らずに・・・
ユリ「A！？」
携帯を握りしめて、外に飛び出した。
A「はぁ・・はぁ・・早く、出て。お願い。」
非常階段を駆け下りて、誰もいない踊り場。
今日は大学が休みだと言っていた、チャンミン君に電話は通じない。
・・・ねぇ。あなたの口から、真実が聞きたい。
初めて会った時の、彼の寂しそうなハミングを思い出す。
心が奪われて、一歩も動けなかった。
チャンミン「あなたと。
Aさんと似てる気がしたから。」
あの大きな瞳に、最初から囚われてた。
A「・・・ようやく、気付いたのに・・泣」
好きだって。
『シフ』の代わりなんかじゃない、あなたが好きなんだって。
A「私のこと・・・最初から騙してたの？泣」
冷たい踊り場の床に、ズルズルとしゃがみこむ。
涙で濡れた携帯電話に、
着信は折り返してこなかった。
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なお(プロフ) - 環琉さん» こちらこそ、読んで頂きありがとうございました！ (2018年9月25日 21時) (
レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
環琉(プロフ) - なおさんこんにちは。いつも素敵なお話ありがとうございます。 (2018年9月16日 11時) (レス) id: 3c1ded918f (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティ(プロフ) - こんばんは。一気に読ませて頂きました。今は亡き彼の墓前で「彼女を貰っていいですか？」って言うシーンには胸打たれました。チャンミンを良く理解しているギュのシーンも楽しかったです。最後は幸せな気持ちになりました。 (2017年6月8日 21時) (レス) id: 1eac5c6b24 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - なつさん» なっちゃーーん！元気？こちらは元気よ。仕事忙しいっす。相変わらず新作も書くことなく。でも暇だから（笑）見直して修正しちゃう。待たせる時間もドＳだからね。ちょっとずつ。苦しくなる、超重い話が書きたい。最近私病んでるからねw (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - hakuさん» わー！すごく嬉しいです。コメント苦手なのに送ってくださってすごく励みになりました。最近更新ないですが、また現れたらこっそり遊びにきてくださいね。こちらこそいつもありがとうございます！ (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2014年6月5日 13時
