知りたいこと ページ23
座らされた席からは、遠く離れた位置にいるチャンミン君を盗み見る。
なによ、年下っぽい女の子たちに囲まれて鼻の下伸ばしちゃって。
私からの念を感じたのか、振り返ったチャンミン君とバッチリ目が合った。
なにか言いたそうに口を開きかけて
「オッパ、聞いてる？」
また女の子に呼び戻された。
・・・はぁ、私なにしに来たんだろ。
キュヒョン「顔、怖いよ。笑」
ずっと隣の席に陣取ってるキュヒョンさんが私の顔を覗き込んで、頬をツンツンとつついた。
A「別に・・・」
キュヒョン「チャンミンの彼女、でしょ？Aさん。」
くりくりした目で「ん？」っと同意を求められると、益々顔の距離が近い。
A「私のこと、知ってるんですか？」
キュヒョン「うん、チャンミンから聞いてる。」
そうなんだ・・・なんとなく、誰にも言っていない内緒の関係かと思っていた。
キュヒョン「でも、本命じゃない・・・」
ゆっくりキュヒョンさんと目を合わせると、ニヤッと笑う。
この人、確信犯だ。
キュヒョン「知りたいと思ってること、俺が当ててあげようか？」
A「・・・なんですか？」
キュヒョン「チエル。
あの、チャンミンの傍らから離れない子。
あの子はチエルって言うんだ。」
チエル・・・その名前は。
ベッドで彼の口から聞いたことがある。
キュヒョン「チャンミンの本命。
だけど、チエルにとってはただのオッパ。
今ちょっと事情があって・・・チャンミンにはただ懐いてるだけ。」
私が聞いてもいないことをスラスラと・・・
A「全部知ってるような口ぶりですね。」
キュヒョン「うーん・・
でも謎なことは一つあるよ。
どうしてチャンミンが、本命を差し置いてあなたと付き合ったのか。」
そんなことは、私が聞きたい。
今だって、ほら。
飛びっきりの笑顔をあの子に向けてる。
私は、胸に張りつめてる糸が切れる寸前だっていうのに。
A「寂しさを紛らわせる相手だってだけでしょ？」
キュヒョン「そうかなぁ・・・
あいつはそんなふうに女と付き合えるタイプじゃない。」
なにが言いたいか分からなくて、ジッとキュヒョンさんの顔を見た。
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なお(プロフ) - 環琉さん» こちらこそ、読んで頂きありがとうございました！ (2018年9月25日 21時) (
レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
環琉(プロフ) - なおさんこんにちは。いつも素敵なお話ありがとうございます。 (2018年9月16日 11時) (レス) id: 3c1ded918f (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティ(プロフ) - こんばんは。一気に読ませて頂きました。今は亡き彼の墓前で「彼女を貰っていいですか？」って言うシーンには胸打たれました。チャンミンを良く理解しているギュのシーンも楽しかったです。最後は幸せな気持ちになりました。 (2017年6月8日 21時) (レス) id: 1eac5c6b24 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - なつさん» なっちゃーーん！元気？こちらは元気よ。仕事忙しいっす。相変わらず新作も書くことなく。でも暇だから（笑）見直して修正しちゃう。待たせる時間もドＳだからね。ちょっとずつ。苦しくなる、超重い話が書きたい。最近私病んでるからねw (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - hakuさん» わー！すごく嬉しいです。コメント苦手なのに送ってくださってすごく励みになりました。最近更新ないですが、また現れたらこっそり遊びにきてくださいね。こちらこそいつもありがとうございます！ (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2014年6月5日 13時
