意地 ページ22
その日は、私の上司が昇進するお祝いの席だった。
社長の計らいでいつもとは違う、高級なお店に足を踏み入れていた。
相変わらず仲のいいユリと、同僚の仲間たちも一緒。
ユリ「なんか、芸能人とか来そうな場所だね。」
A「そんな簡単に会えるわけないでしょ？笑」
そう笑い合っていた。
宴会が終盤に差し掛かった頃、お手洗いに一人で席を立った。
A「チャンミン君・・・？」
チャンミン「・・・Aさん・・」
お手洗いに通じる廊下を歩いていると、すぐ隣の個室の玄関前に数人の団体がいた。
その人混みの中に、見慣れた姿。
A「びっくりした！こんなところで偶然・・・」
嬉しくていきなり話掛けた私に、バツ悪そうな顔。
ふと周りを見渡すと、美男美女が揃いに揃ってる。
A「・・・大学の、お友達？」
私のした質問に、長身で化粧のきつい女の人が一人。
「ぷっ！大学だって。笑」
そうバカにされたように笑われた。
なによ。
人をジロジロ物珍しそうに見て。
チャンミン君の隣には、くっつくように腕の袖を引っ張っている女の子。
なんか・・・可愛らしい子。
チャンミン「あーー・・Aさん、またあとで連絡するから。」
そして、なんだかソワソワしながら私の存在を隠したそうに背中を押す彼。
なんなのよ、一体。
胸の中に、もやもやする想いだけが広がる。
もういい。
拗ねて自分の個室に帰ろうとする私の腕を、誰かが思い切り引っ張った。
「いいじゃん。少し一緒に飲もうよ。」
チャンミン「キュヒョン！！汗」
完全に焦ってるチャンミン君を見るのが、面白くない。
A「キュヒョンさんっていうんですか？
初めまして、Aです。」
キュヒョン「初めまして。
俺、チャンミンの友人です。
よかったら一緒に飲みませんか？」
キュヒョンさんに向かって、ジェスチャーで嫌がってるチャンミン君。
その隣には、「オッパ？」と不思議そうに見上げる可愛い子。
すべてにイライラして、意地になった。
A「じゃあ少しだけ、お邪魔します。」
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なお(プロフ) - 環琉さん» こちらこそ、読んで頂きありがとうございました！ (2018年9月25日 21時) (
レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
環琉(プロフ) - なおさんこんにちは。いつも素敵なお話ありがとうございます。 (2018年9月16日 11時) (レス) id: 3c1ded918f (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティ(プロフ) - こんばんは。一気に読ませて頂きました。今は亡き彼の墓前で「彼女を貰っていいですか？」って言うシーンには胸打たれました。チャンミンを良く理解しているギュのシーンも楽しかったです。最後は幸せな気持ちになりました。 (2017年6月8日 21時) (レス) id: 1eac5c6b24 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - なつさん» なっちゃーーん！元気？こちらは元気よ。仕事忙しいっす。相変わらず新作も書くことなく。でも暇だから（笑）見直して修正しちゃう。待たせる時間もドＳだからね。ちょっとずつ。苦しくなる、超重い話が書きたい。最近私病んでるからねw (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - hakuさん» わー！すごく嬉しいです。コメント苦手なのに送ってくださってすごく励みになりました。最近更新ないですが、また現れたらこっそり遊びにきてくださいね。こちらこそいつもありがとうございます！ (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2014年6月5日 13時
