慰めーＣhangmin sideー ページ15
テレビ画面の青白い光が照らす彼女の顔は、とても冗談を言っているようには見えなくて。
チャンミン「・・・どうしたの？」
自分からは聞こうと思わなかった質問が、あっさりと口をついて出た。
A「お互い寂しいから付き合おうと思ったんでしょ？
だったら、私が代わりになってあげる。」
そう言って俺の方に顔を向けた目には、
薄っすらと浮かぶ涙。
A「だから・・・」
最初に俺がこの提案をした時、あんなに動揺してたはずのAさんが
A「チャンミン君も私を慰めてよ。」
泣きそうに顔を歪めて、俺にすがりつく。
衝動的に、としか言いようがない。
今日自動販売機の前で、優しく俺に微笑んだチエルの顔を思い出す。
チエル「オッパは好きな人いないんですか？」
チャンミン「え・・・」
チエル「なんかそんな話したことなかったから。」
彼氏にもらったらしい携帯のストラップを大事そうに触りながら
チャンミン「・・・いるよ。」
チエル「え！？そうなんですか？
どんな人！？」
楽しそうに乗り出してくる。
チャンミン「純真無垢で、守ってあげたくなる。
可愛い人。」
チエルの目を真剣に見つめながら答えた。
チエル「へ〜そうなんですね。
きっと素敵な人なんだろうな。笑」
他の男を想う君を、今すぐ抱き寄せてめちゃくちゃに壊してしまいたい。
でもそんなこと、チエルにできるわけなかった。
チャンミン「いいよ。」
Aさんの細い手首を引き寄せる。
チャンミン「だったら俺も、慰めてよ。」
唇をスルーして首筋に吸い付くと、か細い声で吐息が漏れた。
もうそこからは無我夢中でお互いを求め合った。
優しくなんてできない。
頭の中を支配したのは、自分のどす黒い感情と嫉妬心。
身体が求めたのは、一時的な快楽。
チャンミン「はぁ・・チエル・・・」
耳元で知らぬ間に口に出してしまった名前を
Aさんはどんな想いで聞いていたんだろう。
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なお(プロフ) - 環琉さん» こちらこそ、読んで頂きありがとうございました！ (2018年9月25日 21時) (
レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
環琉(プロフ) - なおさんこんにちは。いつも素敵なお話ありがとうございます。 (2018年9月16日 11時) (レス) id: 3c1ded918f (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティ(プロフ) - こんばんは。一気に読ませて頂きました。今は亡き彼の墓前で「彼女を貰っていいですか？」って言うシーンには胸打たれました。チャンミンを良く理解しているギュのシーンも楽しかったです。最後は幸せな気持ちになりました。 (2017年6月8日 21時) (レス) id: 1eac5c6b24 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - なつさん» なっちゃーーん！元気？こちらは元気よ。仕事忙しいっす。相変わらず新作も書くことなく。でも暇だから（笑）見直して修正しちゃう。待たせる時間もドＳだからね。ちょっとずつ。苦しくなる、超重い話が書きたい。最近私病んでるからねw (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - hakuさん» わー！すごく嬉しいです。コメント苦手なのに送ってくださってすごく励みになりました。最近更新ないですが、また現れたらこっそり遊びにきてくださいね。こちらこそいつもありがとうございます！ (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2014年6月5日 13時
