幸せ者〜CM〜 ページ27
歩道を渡り切ると、安堵した表情の涼子さんと目くばせをして歩き出す
涼子「ごめんね？重いでしょ、この荷物・・」
チャンミン「まあまあです。よくこんな重い荷物、一人でホテルまで運ぼうとしましたね？」
俺の右手にはパンパンに詰まったキャリーケース
涼子さんだって両手にバッグを抱えてるんだから、相当な重さだ
涼子「会社に置いてくればよかったんだけど・・資料に目を通さないと眠れない性分で・・」
チャンミン「さすが。仕事できる女は違いますねー。」
涼子「もう！茶化さないでよ！」
笑いながら俺の腕を引っ叩くから、キャリーケースごとよろけそうになる
涼子「ごめん！ごめん！」
チャンミン「腕折れますって、」
一年経って、
自然に笑い合えていた
Aを待ちながら残業していて、重そうな荷物を持って帰ろうとする涼子さんを見つけた
涼子さん「ニューヨークに戻るまで、一週間程近くにホテルを借りてるの。」
そこまで送り届けたら、すぐに会社に戻ってくるつもりで俺は彼女とオフィスを出ていた
涼子「・・・どう？最近、シムくんは。」
チャンミン「どうって・・。別に変わりないですけど、」
涼子「そう？なんだか素敵な男性になった気がするけど。」
面食らった俺の顔に、余裕の表情
チャンミン「そういうとこ・・。さらっと男として誉めてくれるところ。
涼子さんって小悪魔ですよね？」
この人は昔からそうだ
狙ってやってないから、俺はいつもこの人に翻弄されていた
涼子「小悪魔って、こんなおばさん捕まえて何言ってるのよ。
本当に素敵になったと思ってるのよ？元々かっこいいけど更に素敵に、」
チャンミン「ほら！そういうところ！」
俺が鋭く突っ込むと、声を上げて笑った
涼子「Aちゃんのおかげ、なんでしょ？
あれから彼女とはどうなったのよ？」
チャンミン「え？」
涼子「一年前、彼女が私とシムくんをデートさせようと頭を下げに来たことを
今でもすごく覚えてるわ。本当に必死で、可愛くて
シムくんは幸せ者なのね、って思ってた。」
え・・・・
俺は涼子さんとのデートで浮かれてたのに、そんなふうに思われてたのか
涼子「自分のことより、あんなにあなたを大事にしてくれるなんて
そんな人、なかなか居ないんじゃない？」
ホテルの前に着いて立ち止まった
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なお(プロフ) - ＊コメントくださった皆様へ＊完結につき、たーーくさんのコメントを頂いておりまして、感謝しています(*^^*) なかなかお返事返せなくて申し訳ありません。今年もよろしくお願いします！まずはお礼までに。 (2019年1月12日 22時) (
レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
shimtomoz(プロフ) - すごく面白かったです！私もこんな風にふたりからジェラッって欲しいなぁ…。なおさんの作品、大好きです。大好きなふたりの描写が絶妙で(o^^o)これからも楽しみにしています！幸せな一年を！ (2019年1月8日 17時) (レス) id: 869133b6bf (このIDを非表示/違反報告)
さちっち(プロフ) - 今年最後の締めくくりがこのお話で良かったです！めっちゃ笑っちゃいました。来年も仲良しな2人がたくさん見られるといいなぁ〜。一年間ありがとうございました。来年も楽しみにしています！良いお年を。 (2018年12月31日 22時) (レス) id: dc893619d5 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - このお話、実写版でやったら監督の「カット」が かかったとたんにチャンミンが恥ずかしそうにパッと離れるんだろんな(笑) (2018年12月31日 19時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - wwwwwwwwユノに抱きしめられるチャンミン(///∀///)目の前で本当見たいわ(*^^*) (2018年12月30日 16時) (レス) id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2018年11月18日 23時
