しゅきぴ37 ページ38
Aside
「なんで?俺の手で善がるAかわいいじゃん」
『ッ、だから!!そうやって口に出すのやめてぇ?!』
「ハイハイ。あ、A。首に絆創膏付けるの側から見ればすぐキスマって気づくからね」
あの日から、千冬くんは毎日手を噛んだり首筋に跡をつけたりと沢山の印をつけていた。
いい加減痛いので絆創膏を貼ったけど、今逆効果だと気づく。
取ろうとして首に手を伸ばそうとすると、私が取るよりも先に千冬くんが剥がしていた。
「剥がしてもいい?」
『…もう剥がしてるじゃん』
そっか、と微笑みながらぺりぺりと剥がす。
もともと痛かったから、剥がす時も絆創膏が肌に張り付いてちょっとだけ痛かった。
さっき千冬くんは私の嫌がってる顔が誘ってるって言ってたなぁと思い出して、我慢してみる。
全て絆創膏を取り外し、一息ついてると。
『、?!』
ザリ、と首筋を何かがなぞったような感覚。
いきなりのことすぎてびっくりしていると、すぐそばに千冬くんの顔があった。
キスマークや噛み跡の残っているところに触れるように何度も舐められる。
ザリザリしている舌がいろんなところを行き来して、思わず声が出そうになるのを我慢するので精一杯になっていた。
「、逆に煽ってる?」
今度は唇を舐められる。
否定したいけど彼が離れてくれなくて。
口を開けると舌が侵入してきそうなので黙って首を横に振った。
次に唇をはむはむってされる。
ただ触れるだけのキスだけど、甘々な雰囲気だからか蕩けそう。
強引に舌を入れられるより、優しく触れる方が私は好き。
「ふは、めっちゃかわいい」
『、千冬くんのせいでかわいいって言われると反応する身体になっちゃった』
「…多分だけどA俺が言うから反応するんじゃなくて?」
自分の思ってしまったことを見透かされて、なんなんだこの子はエスパーかと思ってしまった。
『否定はできない…』
プイとそっぽを向くと、千冬くんは私の髪に触れる。
その手つきが優しくて気持ち良い
「俺初対面の時かわいいかわいい言いまくられたから、ちょっと仕返しってのもある」
『仕返しにしては言い過ぎ。…でも逆に言われないと寂しいかも、なんて』
千冬くん何度も何度も言ってくるけど、私はいまだに慣れていない。
けど、慣れたくないな、なんて。
「俺の奥さん超かわいい…一生すき…」
『いや、千冬くんも可愛いからね?!?!』
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ゆぅり(プロフ) - え、サランヘヨ使えてる・・!!もしや、Kぽ女子か?! (2021年9月25日 11時) (レス) @page5 id: 39bfe8c53b (このIDを非表示/違反報告)
名前 - 面白いですね!更新頑張ってください(*゚▽゚*)なのさん!応援しています (2021年9月12日 1時) (レス) id: 14a4d572b2 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 続編よければ書いてほしいです!!楽しみにしてます! (2021年9月6日 17時) (レス) id: 6485b8cd5e (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 続編期待してます(((出来れば、中学生編とかも少しとか、嫉妬させるのとか、入れて頂けると飛びます(((自分勝手なお願いばかりで恐縮です…!無理を承知で、御検討の程、よろしくお願いします!!長文失礼しました!! (2021年9月6日 16時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - コメ失礼します!!!この作品は私の生き甲斐で、毎日の支えなんです!!!もっともっと沢山続編作って、永遠に終わらせないで下さい(((もうこのお話大好き過ぎます本当に!!!これからも応援してます!! (2021年9月6日 16時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なの | 作成日時:2021年8月25日 8時