しゅきぴ16 ページ17
ダンッダンッと響くバスケットボールの音。
走るたびに音がなるシューズ。
体育の授業では男子と女子は分かれているが、体育館を半分こして男女両方ともバスケをしていた。
私は運動得意でもないし不得意でもないし……普通っていったところかな。
「あきほちゃんパス!!」
「え、私?!ひゃ、ちょっと待って!!」
「あはは〜、かわいい」
私たちのチームは観戦だったので、今試合をやってるチームを見ている。
秋穂ちゃんかわいいな……これは偏見だけど、吹部には運動できない子多い気がする…(あくまで主の偏見)
「松野!!パスパス!!ってお前まさか」
「おらどけぇ!!!」
「うっわ強行突破しやがってるぞアイツ。お前力どうなってるんだよ、周りの奴ら吹っ飛んでんじゃん」
男子の方の声も聞こえるからそっちを見ていると、千冬くんが活躍していた。
わぁ、あの距離からシュート入るのすごい!!というか周りの人達大丈夫?
「松野って背低い割に運動できるよな。やっぱ喧嘩するから?」
「はぁ?背低いっつったか?歯食いしばれ」
「ごめんなさぁい!!!やばいしぬしぬ、松野とタイマンきつい」
体育だからか、みんな気軽に千冬くんに話しかけている。確かに体育ってちょっと話しやすい雰囲気あるよね。
あ、汗拭いてる。……は、腹ちら!!!ありがとう神様!!
推しからのファンサ並みに喜んでいると、ふと千冬くんと目が合う。
周りに人がいるけど、体育だから(?)いいかなって思って手を振ると、ニコッと天使のような笑みが返ってきた。
しゅきぴのふぁんさしぬ!!!
「ねぇ、松野くんって本当にあの体で喧嘩してるのかなぁ?」
「最近噂聞かないよね。…ちょっとかっこいいかも、なんて」
「えっ、松野くんのこと好きなの?!」
「違うって、!ちょっと気になってるだけで、」
私が千冬くんに喜んでいると、同じチームの女子からそんな会話が聞こえてきた。
どうやら、この子は千冬くんが気になってるらしい。…というか好きらしい。
わ、待ってやばい。
彼の彼女っていう立場が嬉しすぎて、優越感感じてる自分がいる。
ぷにぷにのほっぺとか、体温が高いからか暖かいておててとか、純粋で透き通ってる目とか。
そういうこと知ってるの自分だけってなんか嬉しい。
「ねー、Aちゃんはどう思うー?松野くん」
『えっ……うーん、やばい』
「え、やばいの?」
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ゆぅり(プロフ) - え、サランヘヨ使えてる・・!!もしや、Kぽ女子か?! (2021年9月25日 11時) (レス) @page5 id: 39bfe8c53b (このIDを非表示/違反報告)
名前 - 面白いですね!更新頑張ってください(*゚▽゚*)なのさん!応援しています (2021年9月12日 1時) (レス) id: 14a4d572b2 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 続編よければ書いてほしいです!!楽しみにしてます! (2021年9月6日 17時) (レス) id: 6485b8cd5e (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 続編期待してます(((出来れば、中学生編とかも少しとか、嫉妬させるのとか、入れて頂けると飛びます(((自分勝手なお願いばかりで恐縮です…!無理を承知で、御検討の程、よろしくお願いします!!長文失礼しました!! (2021年9月6日 16時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - コメ失礼します!!!この作品は私の生き甲斐で、毎日の支えなんです!!!もっともっと沢山続編作って、永遠に終わらせないで下さい(((もうこのお話大好き過ぎます本当に!!!これからも応援してます!! (2021年9月6日 16時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なの | 作成日時:2021年8月25日 8時