#雷 ページ33
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あっという間に放課後になった。
田中先生、じゃなくてみちるくんの言う通り雨が降ってきてて、傘忘れたーなんて声がチラホラ聞こえてくる。
「Aちゃんは傘持ってきた?」
「うん、バッチリ!」
「東条忘れたんだって。濡れて帰るらしいよ」
「え、若林が傘入れてくれるんじゃねぇの!?」
なんて2人の会話を聞いてくすくす笑っていると、何かがピカっと光った。
それから少しして聞こえてくる大きな音。私は思わず近くにいた東条くんの腕を掴む。
「結構デカい雷だったな...ってA?」
「無理無理今の近かったよねもうすぐ近くだったよね!?」
「いやそんな事ないと思うけど...もしかしてAちゃん、雷怖いの?」
そう聞かれてこくこく首を縦に振る。雷だけは小さい頃から苦手だった。雷鳴ってる間は外出れないぐらい。
怖がる私を見て東条くんは面白そうに笑う。
「お前、子供かよ」
「う、うるさい、仕方ないでしょ!怖いものは怖いんだから!」
「高校生にもなって雷怖いとか...ふっ、」
「鼻で笑わないで!」
「まぁまぁ2人とも...雷も少ししたらおさまるみたいだから、それまで図書室で時間潰したらどうかな」
なんてスマホ片手に言う若林くん。わざわざ調べてくれたんだ...ほんとに優しい。
「そうする...ありがとう若林くん、また明日ね」
「うん、また明日」
「おい、俺には?」
「意地悪な東条くんも、また明日」
「一言余計だわ、またな」
そう挨拶を交わして私はひとり図書室へ向かう。
図書室に来るのなんて久しぶりだな。放課後に来るのは初めてかも。
そう思いながらドアを開けるとそこには誰も居なかった。まぁみんな帰ってるよね。
雨のせいで少し薄暗い教室にひとり。怖いけど雷の中帰るよりはマシ、我慢我慢...。そう思いとりあえず椅子に座る。
その間も容赦無く鳴る雷。早く止まらないかな。
怖さを紛らわす為にスマホを弄っていると、ドアが開いた。
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青龍 葵(プロフ) - まるる。さん» 態々、お知らせして頂き有難う御座います。 (2019年7月7日 17時) (レス) id: 2dfc35dd30 (このIDを非表示/違反報告)
まるる。(プロフ) - 青龍 葵さん» 移行先は明日投稿してこちらでお知らせするので、もう少し待っててください(>_<) (2019年7月6日 19時) (レス) id: 96c7a89dfd (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 後、少しで終わっちゃうと思うと寂しいですが、続編などあればと思いながら移行先は何処にあるんでしょうか? (2019年7月6日 16時) (レス) id: 2dfc35dd30 (このIDを非表示/違反報告)
まるる。(プロフ) - ひるくさん» ありがとうございます!!結構力入れて書いたのでそう言っていただけて嬉しいです...。これからもよろしくお願いします! (2019年6月30日 16時) (レス) id: 96c7a89dfd (このIDを非表示/違反報告)
ひるく(プロフ) - 最新話……最新話最高です……ありがとうございます……沢山読み返して胸キュンに浸ってます!これからも応援し続けます頑張ってください! (2019年6月30日 13時) (レス) id: bbffd7f7da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まるる。 | 作成日時:2019年6月16日 10時