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私はその姿に向かって走り出す。

そして、三橋くんを殴ってる人の顔を、思いっきり蹴り飛ばした。



「私の三橋くんを傷つけないで!!!!」


「A...!?」


「なっ、何だてめぇ!!」



壁に背中を付けて座り込む三橋くんの前に立って開久を睨み付ける。



「そんな大人数で1人殴って恥ずかしくないの??」


「うるせぇ...女だからって容赦しねぇぞ!!!」



そう言って殴りかかってくる人達を一人一人殴る、蹴る。

容赦しないとは言ったものの多分この人達は油断してる。あの開久がこんなに弱いわけない。


それにしても、何人いるんだろ。倒しても倒しても襲ってくる。三橋くん、大丈夫かな。きっと沢山殴られたに違いない。

そんな事を考えていたせいか、後ろから殴られそうになっていることに気が付かなかった。



「A、後ろ...!!!」


「...っ、」



三橋くんのその声に慌てて振り返るも、咄嗟のことで避けることが出来ない。

次にくる痛みを覚悟し、ぎゅっと目を瞑る。


...でも、いつまで経っても痛みがこなかった。

うっすら目を開けると、私の目の前で止まっている拳。

その手を掴んでいるのは、彼らと同じ灰色の制服を着た片桐さんだった。



「お前ら...女相手に何情けねぇことしてんだ」


「さ、智司さん...すみません!!」



慌ててこの場を去っていく開久の人達。

片桐さんもその後に続く。でも1度此方を振り返り、



「...悪かったな」



そう言ってどこかへ行ってしまった。





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ソウ - はじめまして!ソウです!読ませていただきました!めっちゃ面白かったです!これのおかげでまた今日から俺は大好きになりました!ありがとうございます!!( ≧∀≦)ノ (2019年8月21日 20時) (レス) id: 8344a9dd37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるる。 | 作成日時:2019年4月30日 14時

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