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あれから数週間が経った。
かなりの怪我をしていた2人は入院することになったけど、お医者さんも驚くほどの回復力で無事退院し、今は元気に学校に通っている。
あれから相良さんと片桐さんは隣町で働いていると風の噂で耳にした。2人はまた仲良くやっているらしい。
頭がいなくなった開久では頭争いが勃発していたらしいけど最近決まったんだとか。どんな人なんだろう、なんて少し気にはなるけど出来ることなら会いたくない。怖い。
...まぁ、軟高に通ってる以上会わないことなんて不可能に近いんだけどね。
現に今校門の前に大勢の灰色の制服が見える。どうせ三橋くんと伊藤くん目当てだろう。私は小さく溜め息を吐いて教室を出る。
「あ、A!!大変、開久が殴り込みに来たって!」
「だよねー...私止めてくるよ。さすがに学校の前で喧嘩されたら困るし」
「ちょっと!怪我しないでよね!!」
そう言う理子ちゃんに大丈夫だってと言い返して下に降りる。
下駄箱に行くともうあの二人は外に出て行ったらしい。靴が脱ぎ捨てられていた。
私も慌てて2人の後に続いて靴を履き替える。
「「上等じゃねぇか!!!!」」
そんな時、2人の声が聞こえる。
その言葉に思わず苦笑いを浮かべ、私は彼らの元へと走り出した。
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ソウ - はじめまして!ソウです!読ませていただきました!めっちゃ面白かったです!これのおかげでまた今日から俺は大好きになりました!ありがとうございます!!( ≧∀≦)ノ (2019年8月21日 20時) (レス) id: 8344a9dd37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まるる。 | 作成日時:2019年4月30日 14時