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次の日、急いで用意をして家を飛び出すと、いつも通り三橋くんは家の前で待っていた。その姿を見てほっとする。よかった、怪我もしてないみたい。
「おぉA、どうしたんだよそんなに慌てて」
「三橋くん、何か大変な事になってるみたい...」
「は?」
道を歩きながら昨日片桐さんに言われたことを伝える。
それを聞いた三橋くんは眉間に皺を寄せ考え込んでいて、学校に着くまで何も話さなかった。
教室に入るとそこには、怪我だらけの伊藤くんがいた。
「い、伊藤くん!?どうしたのその怪我...!」
「まぁ...ちょっと色々」
「まさか伊藤くんも相良さんに...?」
そう言えば伊藤くんは驚いたように目を見開く。何で知ってるんだ、と言いたげな表情。
「昨日お前と同じように怪我してた智司に会ったんだと。Aから全部聞いたけど、その様子だと智司が開久テッペン降りたんだろ」
「あぁ...アイツ、同じ高校の奴にも容赦無かった。卑怯にも程があるぜ」
...相良さん、一体どんな人なんだろ。どうしてこんな事するんだろ。仲間を裏切るなんて。
そう思っていると、ドアが荒々しく開いた。そこにいたのは理子ちゃんで、酷く焦っている様子。
「三ちゃん伊藤ちゃん!大変!開久が!!」
それを聞いて2人は顔を見合わせ教室を飛び出した。
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ソウ - はじめまして!ソウです!読ませていただきました!めっちゃ面白かったです!これのおかげでまた今日から俺は大好きになりました!ありがとうございます!!( ≧∀≦)ノ (2019年8月21日 20時) (レス) id: 8344a9dd37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まるる。 | 作成日時:2019年4月30日 14時