金髪パーマで卑怯な彼氏。【今日から俺は!!】 (ページ31)

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あの出来事からしばらく経ったある日の放課後。私は1人で商店街を歩いていた。

今日は本屋で欲しい本買って帰ろっと。売り切れてないといいな。なんて思いながら前を見ると、遠くでフラフラと歩く灰色の背中が見えた。...灰色？

私は慌ててその背中に駆け寄る。人よりも大きくたくましい背中。やっぱり、あの人だ。

｢片桐さん！ど、どうしたんですか！？｣

｢...あぁ、神崎か、｣

ゆっくりと振り返った片桐さん、その顔にはいくつも傷があり血まみれで痛々しい。こんなになるまでどこで喧嘩してたんだろう。

｢と、とりあえず手当てを...！って言っても近くに座れる所なんてないし...｣

｢いや、いい。これぐらい大丈夫だ｣

｢でも...｣

｢それよりも聞け、相良がお前らを、軟高を潰しにかかってる｣

｢え？｣

相良。聞いたことはある名前、確か開久のNo.2だよね？どうして急に軟高を？

｢...もしかして片桐さん、相良さんにこんな事されたんですか...？｣

｢...あぁ。でもそれはまだいい。俺じゃ相良を止められなかった。だから気を付けろ、相良は...女でも容赦しねぇからな｣

その言葉に息を呑む。女だけじゃなく元々仲間だった人ですらこんなボコボコにするなんて、相良さんは何を考えてるんだろう。

｢三橋にも伝えとけ。いくら強いとはいえ急にこられたら対処出来ねぇだろうから｣

｢か、片桐さん！どこ行くんですか！！｣

｢...俺なりに努力してみる｣

そう言い残すと片桐さんは去っていった。

残された私はどうしたらいいか分からなくて、とにかく急いで家に帰り早く明日になることを願った。

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