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#64 ページ19

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「み、三橋くん...!!」


「誰だてめぇ...っ」



ヘルメットの彼は数メートル離れたところで倒れていた。三橋くんの飛び蹴りはやっぱり強い。

そんな彼を三橋くんは睨んで口を開く。



「お前よぉ...そんなヘルメット被って守り固めて、」


「あ、三橋くんそれ私言った...」


「え嘘、何で?お前いつもそういう事言わないじゃん」


「タイマンだから1発かましとこうと思って...」



そう言えば三橋くんはごほんと喉を鳴らしてまた口を開く。まだ何か言いたいことあるんだ。



「お前...そんな格好で3年間授業受けるつもりか??」


「...ごめんそれも私が言った」


「何で言うかなぁ...もうかっこいいセリフねぇよ」


「少な...」



なんて場違いな会話を繰り広げてる私達に苛立ったのかヘルメット男はバットを振りかざしてこちらに走ってくる。



「お前ら俺の話を聞けぇぇ!!!」


「聞くわけねぇだろーが!!!!」



三橋くんはその場にあった鉄パイプを広い、思いっきりその男を殴った。...さすがに痛そう。

それでも気絶しない彼に近寄り、一言



「俺はなぁ...俺より卑怯な奴が許せねぇんだよ!!!」



そう言ってまた強くヘルメットを殴った。

さすがに気絶したらしい。地面に倒れ込む彼の隣に三橋くんはしゃがむ。



「よし、唐辛子の刑に処す」



唐辛子...??なんて思っていると三橋くんは小さな筒を手に取りその蓋を開けて彼の顔にそれを全部振りかける。

それは真っ赤な粉で多分唐辛子。全部かけ終わればヘルメットの顔の部分をガムテープで塞いだ。


しばらくしてヘルメット男は気がついたらしい。苦しそうな声を出してバタバタ暴れだした。

それを見て満足したのか三橋くんは立ち上がり、私の方へと歩いてくる。



「ん、早く立てよ」


「え、あ、ありがとう...」



差し出された手を大人しく握り三橋くんに立たせてもらう。
制服に付いた汚れを叩き、彼の後に続いて廃工場を出た。








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ソウ - はじめまして!ソウです!読ませていただきました!めっちゃ面白かったです!これのおかげでまた今日から俺は大好きになりました!ありがとうございます!!( ≧∀≦)ノ (2019年8月21日 20時) (レス) id: 8344a9dd37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるる。 | 作成日時:2019年4月30日 14時

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