私立ヘタリア学園〜イギリスとの恋物語〜part３

１２６話　ふたりぼっち ページ42

私とイギリスは、ふたりぼっちでバス停に残された。

幸せなふたりぼっちだね、なんて思って、くすっと笑った。

イギリス「？どうかしたのか？」
A「え？あぁ、なんか……幸せだなぁって、思って」
イギリス「………」

こうしていられることの幸せ。

イギリスが、私の右手を自分の左手で握った。………恋人つなぎ。

この右手の温かさも。

イギリス「A………」

私の名前を呼んでくれるこの声も。

A「……イギリス」

私の目をちゃんと見てそらしたりしない、真剣な緑の瞳も。

そっとふれるだけの、この優しいキスも。


なにもかも。


幸せすぎて。


A「………っあ、れ………」

ぽろぽろと、涙がこぼれた。

A「なんで私、泣いてなんか………？」

ごしごしと涙をこする私を、
イギリスがギュッと抱きしめてくれた。

……なんだかとても安心する。

A「イギリス、私ね、幸せすぎて」
イギリス「………あぁ」

A「この幸せも、いつかは終わりがくるのかなって、」

「そう考えたら」

「苦しくなってね、」

「涙が………とまらないの」


……私この人が好きだなぁ


だから ずっと一緒にいたいと思うの。

困らせたくないのに 泣いちゃうなんて・・・


A「………ごめんね」

イギリス「、なんで謝るんだよ」


きみは言った。


イギリス「終わりなんてない。俺がさせないから」


A「………そう、だよね」


私は この一言が聞きたかったのかな。


涙を左手で拭った。


A「イギリス、ありがとう」


微笑んで、私からキスをした。


A「だいすき」
イギリス「………俺もだよ、ばか」

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