安室さん。降谷零さんを捜してください！

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あれから数日。透さん(この前お説教の後にこの呼び方でと頼まれた)とは電話などで連絡を取り合い今週の定休日(水曜日)にポアロで途中報告をもらう約束をした。

そして今日は店に可愛らしいお客様達が来ていて…。


『歩美ちゃん、哀ちゃんいらっしゃい‼ 今日はお友達も連れてきてくれたんだね‼』

「Aお姉さん‼こんにちわ‼」

「このねーちゃんがあのクッキー作ってるのか‼」

「うん‼他にも美味しいお菓子いっぱいあるんだよ‼」

「本当ですね‼どれにしようか迷っちゃいます‼」

「あなた達。あんまり騒がないの」

『ふふっ今は他にお客さんいないから大丈夫よ。君達３人は初めましてよね？お名前教えてくれる？』


そう聞くと元気に自己紹介をしてくれるそばかすの光彦君と大柄の元太君。哀ちゃんの様に小学生にしては大人びているコナン君は静か目に自己紹介をしてくれた。
彼らは５人で少年探偵団らしい。そういえば何回か新聞で見た気がする。
コナン君に至っては頻繁に。キッドキラーとして記事を読んだ覚えが。


『少年探偵団なんてまるでベイカー・ストリート・ボーイズね‼あ、でもストレートに江戸川乱歩の少年探偵団の方が合ってるかな日本だし』

「Aさんホームズ好きなの？」

『えぇ‼ だからほら、あの本棚にホームズのシリーズは一通り揃えてるの。和訳版だけどね』


イートインスペースにある本棚を指差すとコナン君が目を輝かせて本棚へ一直線に向かって行った。
あの歳でシャーロキアンなんて珍しい。けど…それならキッドキラーも頷ける。
よほど頭が良いんだろう。あの毛利探偵の家に居候して尚且ついろんな事件現場を見てきたらしいコナン君。いいな…。


『やっぱり工藤新一君…』

「⁉」

「‼」


コナン君がキッドキラーとして新聞に載ってからずっと思っていた。
佐藤さん達から事件現場での話を聞いた些細な事も見逃さない洞察力。
小学生にしては良すぎる頭脳。


やっぱりコナン君は…。

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