三十四話目【楽しかった】 ページ41
「ぜっったいに、いやだ!」
「つまらないですね。私が小三…八歳の時くらいですよ」
むー、もうすこしだけ悩んでもいいじゃん。お陰で私が言うことになったじゃん。
「悪いな」
「悪いのはそこのアホ女だ」
「酷い言い様ですね。一条様が素直に気分の悪くって「だ、ま、れ!」…しかたないですねー」
初めてあったのは私が6歳、馬鹿が7歳の時だけどね。
っと、時間稼ぎは終りかな?
「ふふ、ではでは、本当に本題に入りますね」
「で、条件は?」
なぜかはわからないけれど苦虫を噛み潰したような顔で聞いてくる一条。
意味がわからない。(大嘘)
「いりませんよ、もとから。私の予定では絶対にやらんで押し通される予定でしたので」
これは、本当。あわよくば謝ってくれないかなー?とは思ってたけれど。
九割ほど兄さん本人が来るの待つためだけに話を引き伸ばしてただけだし、ここには参加したくないけど聞くと物陰に隠れた兄さんに能力とうして言われたので本題に戻る。
「最悪だ…」
項垂れてる一条なんて無視して話す。いつもの兄さんは演技で作られていて本来は違うこと。
本当の兄さんは寝るのとゲームが好きで努力と片付けは大嫌い。でも、努力嫌いのはずなのに努力する馬鹿なこと。
色々あったことは影で聞いている兄さんから言うなと圧をかけて言われたのでぼやかして話した。
「…というわけですね」
「へー、ふーん」
「なんですか?話終えた一言目がうざいですよ」
一条がうぜぇので注意しとく。するとこめかみをピクピクとすこーし怒っているが無視する。
「…今さらだが…これは聞いてもよかったのか?」
「あ?当たり前だろ」
「そういう風に横暴だと嫌われますよ」
「どこが、横暴だ!」
いちいち五月蝿いんだよね、一条は。
「ったく、律貴、このバカ陽葵はこんなんだが人が本当に嫌がることはしない奴……のはずだ。安心はできないが安心しろ」
「酷い言いぐさですね。ですが、御影様、この話は兄様にしっかりと許可をとりましたので大丈夫ですよ」
なら大丈夫か、とホッとしている御影さん。この人私が嘘言ってる可能性は思い付かないの?
「それで、そんな兄様ですがこれからもよろしくお願いします」
「ああ」
「当たり前だろ。友達だからな。……お前にお願いされると気味がわりぃ」
だから、兄さんよ…安心していいぞ!
三十五話目【まよなかーよる】→←三十三話目【何だかんだと仲のよかった二人】
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ららるりな - あははははさん» コメントにきずくのが遅れてしまい申し訳ありません!この作品を拝見していただきありがとうございます!(※idが違いますが同一人物です) (2021年2月23日 13時) (レス) id: 0fefafb472 (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - 草 (2021年1月4日 17時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
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