三十三話目【何だかんだと仲のよかった二人】 ページ40
御影さんは私達の話が終わるまで黙っているようだ。
「ええ、そうです、人の持ち物を隠したり虫を押し付けてきたり…挙げ句の果てには大勢の前であんな…!」
泣き真似しながら話してやる。酷いでショー一条。
「え…」
私の言葉に穏やかに言い返えそうと数字を数えていた一条だったけれど御影さんが真面目に(?)勘違いして若干引いたような声を出したことであわてて言い分を繰り出してきやがる
「てめ、誤解を招くようなこと言うんじゃねぇ!」
「嘘は何一つ言ってませんよ?」
「お前も人のノートに墨汁ぶっかけて宿題パーにさせたことや蛇を持って追っ掛けてきたことがあるだろ!挙げ句の果てには!ってなんだ!記憶にねぇ!」
「その話は…!偶然転んだり蛇が私の腕に巻き付いてきたので助けを求めていただけでしたよ………」
あーもう、うるさ!いいじゃん、ムカついたんだから仕返ししても。
だいたい人が嫌がってるのにそんなことするからじゃん。
あと、一条あんた楽しんでたんだからいいよね?
「嘘つけ!ぜっったいにわざとだろ!」
「大勢の前で、というのはパーティーで人を転ばせようとしたことですよ」
「一番最初じゃねーか!そして、話をそらすな!」
「覚えてたんですね」
「ボロクソに俺が負けたからな…!」
なんでだろう?御影さんの中で私と一条は仲が悪かったはずなのにいいことになっているのは。
「はあ、ギャーギャーギャーギャー、子供ですか?」
「あ?」
「本題に入りたいので謝って下さい」
「い、や、だ!あれは、もう謝ったろ!」
いやねー。なんか喧嘩両成敗みたく兄さんに互いが互いにあやまさせられたけどさぁ…ね?納得してないし
「納得してな……仕方ないですね…どうしましょう?」
「しるか!」
あーもう、嫌ダナー。
「…少し気になったんだが…二人は何時からの仲なんだ?」
御影さんの言葉に私は閃いた。一条に出会い話させれば良いんじゃね?と。
いいね。それ。絶対に一条が話すはず無いし。
「そうですね……一条様いいことを思いつきました」
口を塞がせないからね?一条よ。
「御影様の質問に詳しく答えてください。それを条件に変更します」
天才でしょ。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
いつもの強引さで進むぜぇ!
この先の展開は予想できなかった人は手をあげてください(あげなくていいです)
ちなみに、初期の予定には一切ありませんでした。(書いてて一条気に入った結果です)
三十四話目【楽しかった】→←三十二話目 【コーヒーでいいよね?】
4人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ららるりな - あははははさん» コメントにきずくのが遅れてしまい申し訳ありません!この作品を拝見していただきありがとうございます!(※idが違いますが同一人物です) (2021年2月23日 13時) (レス) id: 0fefafb472 (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - 草 (2021年1月4日 17時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ