二十六話目【素バレ】 ページ33
「で?説明くれたりしないか?」
「…陽葵」
「警告はしてました」
「そういえば途中から兄様に…」
凄い楽しそうなニヤニヤ顔で一条が兄さんに質問している。
様子がおかしく、なかなか戻ってこない兄さんと私が気になるとの名目で一条と葵が様子を見にきていたのだ。
一条は面白そうだから、葵はやよやよと雪野さんの言い合い??(やよやよの無自覚煽りに雪野さんが乗った)から見に行ってくるとの名目で逃げてきただけだが。
後、本当に様子がおかしいことを心配してやって来た御影さんもいる。
三人が来ていることに私は途中で気がついたから兄さんに教えようとはしていたよ?
スイッチが入ってて兄さんには私の変化と言葉がわからなかっただけで。
私が兄様と呼び始めたあたりから兄さんと私の話が聞こえていたのよ。
結果、いつもと違う兄さんと兄さんらしくない部屋を見た一条の発言が冒頭の言葉。
「えーと……その、望月先輩、私はなにも聞いてませんから!」
「俺もだ」
葵…。御影さんも乗らないで
「気になりますか?」
「……ああ」
「そうですか」
いやー!一条は気になるんだねぇ?うんうん、わかるよ?その気持ち
「では…交換条件と引き換えにお教えしますよ?」
「なっ…!」
「交換条件?」
「はい、悪いようにはしません。少し…私に謝ってくれさえすれば教えますよ?」
「陽葵!」
「…………」
「帰るまでに考えておいてください。一条様は一週間おられるのでしょう?」
兄さんが文句混じりに名前を呼んでくるけど気にしないで一条に条件や期間を突きつけた。
「…その、いいの?先輩は…」
葵…その気遣いは……いや、なんでもない
「ええ、兄様には本音で話せる友人か親友がいてほしいですもの」
その点で言えば一条は信用出来るし
「そうなのか…仲がいいな」
暖かい視線で御影さんが私と兄さんを見ながら言った。
うん、そーいう感想なんだね、なんかズレてない?気のせい?
「僕の心配より先に自分の心配をしたらどうですか?」
「大丈夫ですよ?私にはちゃんと友達、いますから」
そういいながら葵の腕をとる。本音では無いけれどいつかは素で話すつもりだし問題はない
あと、涼さんもいるし
「そう…」
あれ?一条?……フォロー?しとくか
「一条様、大丈夫です。一条様の昔のお友達と兄さんは違いますから。兄さんはちゃんと一条様のことを友人だと思ってますからね」
ただ、素で話せないだけで
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ららるりな - あははははさん» コメントにきずくのが遅れてしまい申し訳ありません!この作品を拝見していただきありがとうございます!(※idが違いますが同一人物です) (2021年2月23日 13時) (レス) id: 0fefafb472 (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - 草 (2021年1月4日 17時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
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