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二十一話目【やってきた7月29日】 ページ28

さあさあ、やってきました夏休み!いやー、来ないで欲しかった!
 7月29日!

「はぁぁぁぁぁ」
「幸せが逃げるぞ〜、ため息は」

 ははは、と半分笑いながら言ってくる我が兄。

 ……………あれ?もしかして…今日の日にちわかってない?
 ……そーいや…今日…一度も御影さん達の話題あがってなかったな

 …あぁ、だから…クーラーが効いてるリビングでソファーに寝転んでゲームやりながら机に広げたポテチ食べてコーラァをペットボトルでのんで、髪の毛ボサボサで…上下共に下着。
 あ、ちなみに下着はトランクスにノースリーブシャツね。

 ……いくら親父も母さんもいないからって………。
 あ、親父も母さんも基本家にはいない。大体世界全国飛び回ってるから。
 で、基本的にはお手伝いさんが家の掃除とかしてくれる。
 まあ、私と兄さんが帰宅中は来ないけども。休暇だね。
 ……たまにしか顔見せないくせにいちいちうるさいんだよな…親父は。

 ま、そんなことよりも、兄さん。
「いや、服着なよ。……もうすぐ御影さん達が来る時間でしょ?」
「え?」
「………今日は7月29日、来る日でしょ?」
「………マジ?もうそんな日?」
「うん」

ーピンポーンー

 ……あら、来ちゃったか…御影さん達。

「来ちゃったよ?」
「よし、ちょっと玄関で時間稼げ!俺がいいって言うまで稼いどけ!」

 それだけ言うと兄さんは一瞬でポテチとコーラァを食べ、飲み終わり自室に走っていった。すごい早業

 えぇ……いいって言うまでって…部屋を片付け終わるまででしょ?難しい…

 ……出ないといけないから…出るか






「お久しぶりです。皆様」
 玄関を出て門をあけやってきた人達を出迎える

「……なんでお前なんだよ…悠希は?」

 一条…?私でいーじゃん、出るの。私でいいじゃん。
 …なんて誤魔化そう

「あら、私では不満ですか?」
「別に不満ではない。だだお前の面は拝みたく無かっただけだ」

 ……………ごめん、笑っていいかな?いいよね?うん。
 ……いや、やめよう。

 てかさ、拝みたくなかったとか、クソ失礼なんですけど…
 なんやねん、こいつ。バカなの?バカなんだろうね。

「…あら、それはすみませんね…!目でも瞑ったり、背を向けたりすればよいのではないでしょうか?それともそんな頭もないのですか?」
「あ?」
「あー、はいはい、一回しゅーりょー!陽向先輩、今日はありがとうございます」

 いずみん…お前…大変そうだな。

二十二話目【十一人もの来客】→←二十.五話目【《閑話》6月24日 終】



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ららるりな - あははははさん» コメントにきずくのが遅れてしまい申し訳ありません!この作品を拝見していただきありがとうございます!(※idが違いますが同一人物です) (2021年2月23日 13時) (レス) id: 0fefafb472 (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - 草 (2021年1月4日 17時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ららるりな | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年7月27日 18時

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