二十.五話目【《閑話》6月24日 中編】 ページ25
「それと…むしろ望月せん…副会長にはこっちがお世話になってます」
そう?……って、おいそこ、『そうだそうだ、俺がお世話している』とか(心で)言ってんじゃねー!
「ところで…これ、美味しいね…」
早速…というか、さっきから料理にがっついている葵。
うん……らしい。
「ええ、大勢で食べてますもの、当然ですわ」
やよやよ、ちがう、そういう意味じゃない。単純にご飯の話してるんだよ?
ちょびーっとずれてるよ。
「…神坂さん…そう言う意味じゃない…」
あ、やばい、呆れ半端に声が出てしまった。
「あら、それならどういう意味なんですの?それはそうと彌生と呼んでもいいと言ったばすですよ?呼んでくださいまし」
……生徒会メンバーお友達に飢えてるうちの一人、やよやよ。
そのせいか、気がついたらやよやよから友人と呼ばれている私。
ま、別に苦でもなんでもないから良いんだけどさあ…
そこで心野がしょうもないこと考える…
やだー。この希少人種。
「すみません、呼び慣れていなくて…」
……ごまかそう。最初に言おうとしてしまったことは。
「そうてすか!まあ、良いです、この先は間違えないようにしてくださいな」
「ええ」
やばいこの子、さっきの囁きのこと忘れているよ
「…僕は少しやることがあるので……悪いですが……ここらでおいとまします。岩倉君改めておめでとうございます。良いものじゃないけど、はい、プレゼント。それでは皆さんおやすみなさい」
「いえ…ありがとうございます」
ちな、兄さんはすぐに退室していった。
うわー…凄いよこれ、本心は『くそがっ、岩倉、百瀬…なにそこ?イチャつき?よって…なんかムカつくなぁ……あっ、そういえばこれからイベントはじまんじゃん!ヤバイっ…岩倉…うぅ…誕生会抜けるのはな……でもな…イベント…………悪いけどイベント行こう、そうしよう』って、思考で帰ろうとしてるからね?
まあ、兄さんがはまりまくってるゲームの推しのイベントだからね、結構仕方ないっちゃ仕方ない。数時間しかやらないタイプのイベントだしさ。
「ねね、陽葵先輩、悠希さんの用事って何か知ってるー?」
うん、知ってる
「?はい、知っていますが…どうしたのですか?」
「いや、ほら、よくさ、悠希さんって用事がー、先約がー、ってさっさと帰っちゃうからさ、気になっちゃって」
そうなんだ…兄さん…よく抜けるんだ…抜ける理由は三パターンくらいならわかるよ?
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ららるりな - あははははさん» コメントにきずくのが遅れてしまい申し訳ありません!この作品を拝見していただきありがとうございます!(※idが違いますが同一人物です) (2021年2月23日 13時) (レス) id: 0fefafb472 (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - 草 (2021年1月4日 17時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
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