十九話目【選択の行方】 ページ22
「葵はテストの結果どうだった?」
葵の隣に座った久我が凄い距離をつめて聞いてる。
うわぁ…上目遣い…需要ねぇ…。違うんだ、見た目はムチャクソいいんだよ。ムチャクソ。だだ、だだ、ね?
変態臭いんだよなぁ……心のほうが。『葵可愛い』を連呼しているような状態だし。
一時期久我のことをヤンデレかと思ったこともあるけど『他人と仲良く話している葵の笑顔マジ可愛い。天使なんじゃ?でも負けないから、その天使をもらうの僕だから』てきな発言聞いてヤンデレではないと思った
ある意味ヤバいとは思ったけど。
「い、いやー…その……あっ、海翔君はどうだったの?」
「僕?んー、そこそこ良い感じだよ!あっ、ねえねえそれ美味しそうだね、もらってもいい?」
もらっても?………え?……いや、落ち着け、落ち着け、こいつら二人にとっては普通なんだ。そう、普通
……あおいー!普通じゃないって気がついて!葵……いや、期待は止めよう。そうしよう。
あれ?普通じゃないよね…?多分。…普通ってなんだろ
「もうすぐ、夏休みだよね〜、百瀬ちゃんや〜望月さんは、何をして過ごす〜?」
心野………さらっと割り込んでくるなぁ
「へ?…んー…陽葵ちゃん家に泊まりに行ったり…泊まりに来てもらったり…あと、家族で旅行…かな?」
やめて!泊まりに来ることを言わないで!ほら、そこ三人の目が変わってるから!
呼んだら親父はうるさそう?知らないね!あんなやつ。
ていうーか、親父はいない日に誘ったし。知らせてないし。
「お泊まり?……それはいつ行くんだ?」
新堂…深く聞いてくんなよ。凄い魂胆が見えるぞ?流石に私には頼めないけど兄さんになら頼めるからって頼むつもりでしょ?
葵んちに泊まらせてもらえよ。どうせ断られるから。断られろ
「へ?えーと……陽葵ちゃん家に行くのが7月29日から一週間だけど…?」
「そうか!ありがとな」
「うんん…?」
あ、教えちゃって…来るよ?こいつら。絶対にくるよ?
まあ、兄さんは断るでしょうからいいや
・
『陽葵、7月29日から五日バカどもがくることになったわ。一週間の奴もいるぞ』
断らんかったぜ。こんちくしょー。
あの後昼は穏やかに過ぎていきただいま夜。お風呂から帰ってきた私に入った電話にて爆弾は落とされた
『なんでや』
『いや、ウザかったから。お願いしますーつって』
ウザかったからて…えぇ…。しかたない
『…誰くるの?』
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ららるりな - あははははさん» コメントにきずくのが遅れてしまい申し訳ありません!この作品を拝見していただきありがとうございます!(※idが違いますが同一人物です) (2021年2月23日 13時) (レス) id: 0fefafb472 (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - 草 (2021年1月4日 17時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
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