十六.五話目【《閑話》訪問】 ページ19
はい、週一投稿は無理でした。ごめんなさい。今回は悠希(兄さん)視点です。
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「ふぁ〜」
陽葵の奴本当に大丈夫なのかよ…表面上は笑ってたが…
あー、こんな時に陽葵みたく人の思いが読めればここまで気になんないってのに
……でも、まあ、あれも大変そうだしいらないな。
そこでポテチに手を伸ばす。だが中身は空っぽだった。
「あ、……食べきっちゃったか…」
新しいのを取ってこようと立ち上がったところでチャイムがなる。
この時間に訪ねてくるだなんて…だれだ?陽葵ではないのは確実だ。あいつは合鍵で勝手に入ってくる
立ち上がり出ようとする…が寸のところで止まる。
今の俺の格好と部屋の有り様はどうだ?
散らかっている机と床。ヨレヨレのTシャツにトランクス。これは、俺のキャラ的に色々とアウトだ。
今のままじゃ出られないと判断し、外の相手をまたせないよう上から制服であるブレザーを来て同じく制服であるズボンをはき、玄関からリビングへと繋がる廊下の扉を閉めて中が見えないようにする
そして、急いで、ただしそれを悟られないように扉を開ける
「すみません、遅れました」
謝罪も忘れずに
扉を開けた先には律貴がいた。
「大丈夫だ。捻挫してたんだろ?足。悪かった歩かせて」
少し困ったような罰の悪そうな顔をしながら律貴は謝ってきた
「いえ、そこまで酷くないので大丈夫ですよ」
嘘だ。めっちゃ痛い。表情筋と長年に渡る猫により誤魔化しているが先ほどの急いでの着替え等からメチャクチャ痛い。
無茶しすぎたか。
「そうか…ならいいんだが…」
心配そうに見つめてくる律貴に妙な感覚を覚える。いっつもそうだ、こいつと話しているとなんか変な感覚に襲われる。話すだけで幸福感を覚えたりするのだ。
「ええ、それよりどうしたのですか?」
沸き上がってきたなにかを振り払うかのように声を出す。ちょっときついような言い方になってしまった
「怪我したと聞いたので見舞いにな」
見舞い…忙しいこいつがわざわざ?…それは…なんていうか…嬉しい
「そ、そうですか。ありがとうございます」
とりあえず、おかしくなってる思考よ戻ってこい。いつもいつもこの思考はどうしたんだろ?
「いや、それとこれ、雪野からの見舞の品だ」
雪野?
「わざわざありがとうございます。雪野さんによろしく伝えといてください」
「わかった。じゃ、またな」
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ららるりな - あははははさん» コメントにきずくのが遅れてしまい申し訳ありません!この作品を拝見していただきありがとうございます!(※idが違いますが同一人物です) (2021年2月23日 13時) (レス) id: 0fefafb472 (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - 草 (2021年1月4日 17時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
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