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十六話目【余計な…お世話?】 ページ18

「そんじゃ、帰るーありがとね」
「おー」

 てか、いっつも思うんだけどさ、ゲームの時間を勉強とかその他もろもろに当てればいいのにね…

 本人に言うと『ぜっったいに嫌だ。至福の時間は必要なんだ!てか、遊びたい』言ってくるんだけどさ

 だらけたい、遊びたい、でも負けたくない、っていう兄さんなんだよ

 ちなみに兄さんの部屋にしか私がゲームできる場所がない。だからたまにだけれど来てるって訳。兄さんの部屋にはゲーム機とかあるからね。ゲーセンは別。

 星持ちを維持している間は望月家がゲーム等の娯楽品を許してくれるんだよ。…酷くない?

 ……ちなみに、兄さんの星持ちにいようとする気力はここからも来ている

 あっ、そうそう、過去にゲーム欲しいとは言ったけど無いとかやれないとは言ってないからね?

「…望月」

 歩いてきているのは知ってたけど声をかけられるとは思わなかったぜ。いや、声かけられんのわかってたけどさ。

 さて、声の主は角から曲がってきた御影さんだ。会釈し、横を通りすぎようとしたら声をかけられた。


「あら、御影様、どうかなされましたか?」

 いつものごとく仮面を引っ付けて話す。

「悠希が怪我をしたそうじゃないか、大丈夫そうだったか?」

 お見舞に来てくれたんだ……よかったねー!兄さん

「そうなのですね。そこまで辛そうではありませんでしたわ」

 今頃ゴロゴロしながらポテイトチップゥス食べて、漫画でも読んでるよ。全然大丈夫そうでしょ?

 そうそう、捻挫って足首の部分ね。体重かけるとメチャクチャ痛いって言ってた。だから片足に体重かけて立ってるように見せてるんだって。

 全く辛くなさそうに。弱ってるところとか絶対に見せたくないっつってさ

「そうか。それはよかった」

 そんなことをいって笑顔になる御影さん。あらやだ格好いいわ

「それでは私はこれで。そうそう、きっと御影様がお見舞いにいったらお兄様はきっと喜びますよ」

 それだけ告げ頭を下げてその場を早足で去っていく。

 兄さんが喜ぶうんぬんはこういえば見舞いに絶対にいってくれるかと思ったからだ。

 あと…少しでも兄さんに良いことがあれば…という願いだ

 少しでも、ほんっの少しでも幸せがあればいいと思って、ね。……余計なお世話だけれども

 でもさ、でもさ!ちょっとくらい兄さんだって夢見たいっていいと思うし!きっと…いい余計なお世話だと信じよう!うん!

十六.五話目【《閑話》訪問】→←十五話目【悠希の裏の顔】



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ららるりな - あははははさん» コメントにきずくのが遅れてしまい申し訳ありません!この作品を拝見していただきありがとうございます!(※idが違いますが同一人物です) (2021年2月23日 13時) (レス) id: 0fefafb472 (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - 草 (2021年1月4日 17時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ららるりな | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年7月27日 18時

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