十三話目【捻挫】 ページ15
一条が出ていった後、まるでシーンと音のしそうなほど静まり返った体育館
おい、一条…もう少し周り見よーぜ?…凄いなんか喋りづらいもん。アイツめ…!…原因は私だけどさ…
「…あー………早くしないと点とられるよー!みんなファイトー!」
気まずい空気の中いずみんが元気よく発言した。それにより周りの人たちもやっと動き出した。
すげーないずみん。ありがとう。いずみん。
「望月先輩、あんまり玲央さんを弄らないであげてくださいー。それとその可愛い顔には不機嫌顔じゃなくって笑顔のほうがいいですよ?」
…最後にウィンクしてさっていく泉。…なんかゾクッと来た。本心からそう思ってるから笑えないんだよね、泉は。
いや、笑顔だったよね?なんでバレるの?不機嫌なの……怖いんだけど…
…泉の発言に笑顔がひきつりそうになるがなんとかたえ、微笑んで送り出した。
よし、雪野さんの所に行こう。そうすれば色々と復活出来る気がする。うん。
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ってなわけでサッカーの場所に来たのだけれども…人が多い。
いや、すごい多いんだけど?バスケの場所も多かったけどさ…。もうさ、注目浴びる奴ら全員おんなじ種目やれよ。それか参加しないとかさ
……まあ、わかってたけどさ。
サッカーって、御影さん、雪野さん、岩倉、新堂の星持ち四人いるし……いや、星持ちいるとはわかってたよ?
新堂ってのは
そうそう、久我はバスケ会場にいたよ。他にも星持ち件生徒会メンバーいたけど説明はいつか
って、あれ?兄さん…?
「どうしたのですか?試合中なのでは?」
後ろを振り向きながら兄さんに質問する。この時間ならまだ試合しててもおかしくないのに
「うーん…やっぱり後ろから脅かすのは無理か…すぐにバレちゃうね。試合は…ちょっと色々あって捻挫しちゃってさ。試合にはでられない!って判断されたから僕は終了。だからここに応援しにきたんだ」
あらまあ、捻挫は保険医によって治療されたみたい。…大変だね…兄さん
「そうなんですか…!…で?なぜここに?」
「応援しようとバスケ会場に行ったら陽葵は負けたっていうから、律貴の応援にきたんだよ」
へー、そうなんだ。
あ、律貴って御影さんのことだからね?覚えてる?
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ららるりな - あははははさん» コメントにきずくのが遅れてしまい申し訳ありません!この作品を拝見していただきありがとうございます!(※idが違いますが同一人物です) (2021年2月23日 13時) (レス) id: 0fefafb472 (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - 草 (2021年1月4日 17時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
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