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You side
「おじゃまします…」
静かに職員室に入る、そして指導教諭の神崎先生の姿を探す
見つけた神崎先生の姿は他の先生方に何か支持をしていて
何だか忙しそう
申し訳なくなるなぁ、と思いながら神崎先生の机にそっと「神崎先生、指導案です〜」とおいてみる
私の声を拾ってくれたのか神崎先生が、「ありがとう、そこ置いておいてください！」と言ってくれた
会釈して立ち去ろうとしたとき、
「あーA先生！」
と呼び止められた。
「はい？」と振り返ると、困った子犬のような目の神崎先生
「明日の朝なんだけれど…
プール開きで…
プール掃除
手伝ってもらえますでしょうか？」
そんな「申し訳ない！」って顔を全面に出されて断れる人はいないでしょう
「よろこんで」
とそう答えた
むしろ、元水泳部ですから授業よりか役に立つかもしれません…
「よかった〜」
そう安堵の表情を見せる神崎先生にまた他の先生の声がかかる
「神崎先生！体育祭の会議！はじまりますよ!!!」
本当に
先生って忙しいんだな…
そう思った時
すでにもう口に出ていた言葉たち
「あ、あの、私、明日、プール掃除一人で大丈夫ですよ！」
「え」
固まる神崎先生
「少しは役に立てれば…」
…勢いで言ってしまった…
と半分そう思いながらも言ってみる…
「あーじゃあ！僕も、朝の準備終わり次第行きますから！」
神崎先生はそう私に言い残してバタバタと会議室に駆けていった
いまのところ全く役に立っていない
どころか、迷惑をかけているからな…
応接間に戻りながらさきの自分の発言を振り返る
にしても“一人で大丈夫ですよ”なんぞ強がって言ってしまった…という半分後悔と
本当に役に立ちたいっていう本心というか良心？
頑張る方向性…あってんのかな、私…
自分のご褒美とやらに自動販売機でココアを押してしまっていた
「誰か、いいから誉めてくれ…」
そうココアを飲みながら自動販売機に頭を預けてうなだれている様子を
見られているとは…
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作者名：ポップコーン | 作成日時：2019年1月27日 16時
