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You side
そうこう構内を歩いている間に
応接間に案内された
「ここ、自由に使ってくださいね、職員室だと先生たちの目もあって気も休まらないだろうから」
ありがたい…
指導案やら教材研究をするにあたって部屋を借りられるのはありがたい…
「あ、そろそろ、全校朝礼だ。
クラス名簿持ってくるんで、荷物とか広げててください」
神崎先生の言葉に会釈しながら応接間に荷物を置く
窓の方に近づくとグラウンドとプールが見える
まだ、プール開きではないからまだプールの水は少しくすんでる
でも、プールが見えるのは嬉しい
プールを見ると
自分が“先生”を目指したあの瞬間を思い出す
高校の時
もともとただ泳ぐのが好きで水泳部に入った
でも、
競泳になるとなかなか記録が出ない
他の部員たちがどんどんタイムを上げていくのを見て
一時は泳ぐのさえ嫌になりそうだった
でも
その時に顧問の先生に言われたんだ
「どんなやつも見えないところで努力しているんだ。
プールの上からじゃわかんないけれど、
水面下では自分なりの精一杯で手も足も動かしてんだ
白鳥と一緒なんだよ」
あの言葉で頑張れたんだ
あの後、人一倍ぽんこつだから人一倍頑張ったんだ
そのおかげで全国大会まで行けたわけだし…
私もあんな風に誰かを一生懸命に背中を押したいって思って教師を目指した
プールはその気持ちを思い出させてくれる
「お待たせしました。そじゃあ全校朝礼、行きますか」
私は、神崎先生の後をつくように体育館に向かった
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作者名：ポップコーン | 作成日時：2019年1月27日 16時
