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「結構面白かったな」
『最後の曲が好みでした』
「わかる、途中で流れた方は？」
『うーん、私はあんまり…』
「あ、一緒や。途中ちょっとダレそうやったけど後半良かったなぁ。」
そんな話をしながら映画館を出る。
「時間いける？」
『あ、はい。全然大丈夫です。』
「晩飯だけ食べて帰ろか。食べたいもんある？」
『特には…。正門さんは？』
「食べたいもんってことでもないんやけど、この近くにたまに行くラーメン屋あんねん。でも初めてのデートでラーメンってなぁ。」
『ラーメン良いじゃないですか。寒いんであったかいもの食べたいです。』
「じゃあ…味は間違いないから」
正門さんに勧められるままに注文をしてラーメンを食べる。
カウンター席の距離の近さに緊張は解けなくて、ちゃんと味わえた気がしない。
「美味しかった？」
『はい、あっさり系で美味しかったです』
次はしっかり味わいたい。
「また来よな」
『え』
思いもよらない言葉に少し驚いて声が漏れてしまう。
「ごめん、思わず…」
『あ、いえ…』
「まぁ今日言うつもりではあったんやけど…」
ゆっくりと歩きながら正門さんが息を吐く。
「初めて会った日からAちゃんのこと好きやってん、俺と付き合ってくれへんかな」
『…私も好きです、よろしくお願いします』
「じゃあ、はい。」
そう言って正門さんは微笑みながら手を差し出した。
繋がれた手から彼の体温が伝わって、ポカポカと心まで暖かくなっていく。
▽△▽△▽△▽△▽△
私的最難関ポイント、デートの途中にメールはできませんでした。
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透(プロフ) - みりんさん» ありがとうございます！これからもゆっくりまったりと、にはなりますが楽しんでいただけますように💫 (2023年2月13日 14時) (
レス) id: 8f642d296a (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 全部読ませていただいてます！話の作りが最高で更新楽しみにしています☺︎ (2023年2月12日 0時) (レス) id: 4b4581572e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透 | 作成日時：2023年1月30日 15時
