3日目ー昼ー ページ10
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「皆集まったね…じゃあ、会議を始めよう」
淡々とP-Pの口から会議開始の合図が告げられる
今この場には残ってるクラスメイト34人全員が集まっている
―――来なければ殺される
それも、人狼ではなくクラスメイトに
自然と皆の見る目が変わっている
【3日目 追放会議スタート】
「あの、さ」
「何？蝦名君」
普段あまり自分から話そうとしない蝦名がおずおずと手を挙げる
「昨日、石井さんが投票の時に小さくバレないよね、って言ってたのが聞こえたんだ」
「は、はぁ！？何言ってるのよ！」
「紅それマジかよ」
「紅が人狼なわけないでしょ！」
石井紅はクラスの女子の中心人物だ
正直私は苦手だったりする
しかし、多くの女子は紅に従っており紅を囲い始める
当然、矛先は蝦名に向くわけで
「そう言ってる蝦名が人狼じゃないの？」
「おっ俺は人狼じゃない！」
「現に紅に票を入れさせようとしてたじゃない」
「俺は事実を言ったまでだ！」
「皆落ち着いて！」
P-Pが宥めようとするが女子たちは収まることを知らない
それどころか男子まで、蝦名が人狼と言い出す始末
「A」
「っ…何？」
突然背後から話しかけられてびっくりしてしまう
話しかけてきたのはつわはすなのに
「Aは蝦名が人狼だと思う？」
「…わかんない。でも、蝦名が人狼だとは思えない」
そう言うと、つわはすはにっこりと笑った
「少しは冷静になったらどう？」
「つわはすさん・・・」
普段私たちの前以外では喋らないつわはすが皆に言う
一気に静まり返った
と思うと色々なところでクスクスと笑い声が聞こえてきた
「何？ヒーロー気取り？」
「突然どうしたのー？」
・・・腹が立つ
お前らは自分の保身だけを考えているだけじゃない
「A落ち着いて」
「ここはつわはす君に任せよう」
レトルトとキヨに宥められる
・・・これじゃさっきの女子たちと同じだ
「ごめん」
「人狼ならこんな早い段階で誰か一人に絞り込むような発言しないと思うけど？」
「せや。案外今蝦名君に色々言ってた君たちの中にいるかもせえへんで？」
「そんな、私は！」
「・・・確かに紅が人狼かもね」
「さっきの反応とかね」
「・・・っ！」
石井さんを囲んでいた女子たちが手の平を返す
耐えられなくなったのか逃げ出してしまった
「今日の投票は紅に投票ね」
【3日目 追放会議終了】
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loss - 途中でヒロインの苗字が黒瀬から黒崎になっていた事が気になりました。それ以外は考えられていてとても面白かったです。 (2016年11月28日 22時) (
レス) id: 7b543e43b5 (このIDを非表示/違反報告)
毒舌#珈琲 - 最後凄い感動して泣きかけてしまいました…！文才ありすぎて羨ましいです！いい小説をありがとうございます！ (2016年4月6日 16時) (レス) id: cd366d9e79 (このIDを非表示/違反報告)
桂碼(プロフ) - すごく感動しました。楽しませていただきありがとうございます(*´∇｀*) (2016年4月4日 16時) (レス) id: ccc617bd03 (このIDを非表示/違反報告)
あらん - すごく感動しました...T^T (2016年4月1日 3時) (レス) id: 0334f1c679 (このIDを非表示/違反報告)
みなっち - 最後泣けました…。この作品良かったです。 (2016年2月22日 1時) (レス) id: 67986d2bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零紅、ミネラリン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kaho01171/
作成日時：2015年3月30日 23時
