2日目ー昼ー ページ7
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「....嘘、だろ」
皆が静まり返る中、男子にしては高めの声の主は安達。
そうだ....安達は昨日の人狼の犠牲者、野坂愛佳の彼氏だった。
その後、先生は「今日の夜、3人の葬式がある」とだけ告げ、緊急の職員会議で今は自習の時間だ。
無理もない、同じクラスの生徒が、しかも3人も同時に死んだのだから。
思い空気の中、おもむろにP-Pが口を開いた。
「....みんなに聞いてほしいことがある
実は昼も夜もなんだけど会議をしているとき........時間が、動いていなかったんだ」
P-Pのその一言はあまりにも非現実的で私たちをざわめかせた。
しかし、P-Pの頭のキレはみんなが知っているのだ。
故に、言い返す言葉が見つからない。
驚いた顔のつわはすがP-Pに問う。
「時間が止まるって、どういうこと？」
「....そのまんまの意味だよ。始めてみればわかると思う」
2日目、開始の合図だ。
【2日目 追放会議スタート】
私たちは一斉に時計を確認した。
1分以上経っているはずなのに針は動かない。
それだけではない、全員の携帯の時間も止まっている。
あるはずの電波もなかった。
「....もう....やめようよ....」
どこからかそんな泣き声まで聞こえてきた。
しかし、やるしかないのだ。
....投票しなければ死ぬという残酷なルールが存在する限り。
不意に、壁を殴る鈍い音がした。
壁を殴ったのは昨日、彼女の野坂愛佳を亡くした安達だった。
普段、穏和な安達のこんな姿を私は初めて見る。
「なにが人狼ゲームだよ！？おい、誰のドッキリなんだよ！名乗り出ろよ！！！」
「....安達、落ち着けって」
暴れる安達を普段と違い冷静なキヨが止めに入る。
「落ち着いていられるかよ！！！」
パンッ、と乾いた音が教室に響く。
....安達がキヨを殴ったのだ。
主に女子からの鋭い視線が安達を襲う。
安達は情けない声を漏らし教室を出ていってしまった。
クラスのリーダー格の女子が立ち上がった。
「みんなー、今日は安達に入れなよ」
「逆らったらわかるよね？」
....今日の犠牲者が決まった瞬間。
【2日目 追放会議終了】
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loss - 途中でヒロインの苗字が黒瀬から黒崎になっていた事が気になりました。それ以外は考えられていてとても面白かったです。 (2016年11月28日 22時) (
レス) id: 7b543e43b5 (このIDを非表示/違反報告)
毒舌#珈琲 - 最後凄い感動して泣きかけてしまいました…！文才ありすぎて羨ましいです！いい小説をありがとうございます！ (2016年4月6日 16時) (レス) id: cd366d9e79 (このIDを非表示/違反報告)
桂碼(プロフ) - すごく感動しました。楽しませていただきありがとうございます(*´∇｀*) (2016年4月4日 16時) (レス) id: ccc617bd03 (このIDを非表示/違反報告)
あらん - すごく感動しました...T^T (2016年4月1日 3時) (レス) id: 0334f1c679 (このIDを非表示/違反報告)
みなっち - 最後泣けました…。この作品良かったです。 (2016年2月22日 1時) (レス) id: 67986d2bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零紅、ミネラリン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kaho01171/
作成日時：2015年3月30日 23時
