7話 ページ9
Aside
ついにハーツラビュル寮内に来てしまった！
赤と白の薔薇の木がズラッと並び、奥には噴水、
そして更に奥には、ハートの大きなお城がたっていた。
『す、すごぉい…！』
見たことの無い景色に、うっとりとする。
この薔薇の木、匂いを嗅いでも血の匂いがしない。
ただのペンキなのかな…？
「新入生たち！列を乱さずについておいで！」
寮長さんの声を聞き、列に戻る。
「ちぇー、やなりょーちょー。」
前を歩いていた人が、ボソッと呟く。
『ふふふ、そうかなあ？』
「…あ？誰お前。」
つい面白おかしくて、笑っちゃった。
『あ、いきなりごめんね。僕はA・ラビレスだよ！よろしくね〜。』
ｴｰｽ「ふーん…。オレはエース・トラッポラ。…なあ、お前はあの寮長、嫌じゃねーの？」
エースくんは頭の後ろで手を組みながら歩く。
『別に〜？だって、機関銃持って暴れる訳じゃないし？有毒ガス振り撒いたりしないし？僕、平和主義者なんだよねぇ…。』
僕が淡々と述べていくと、エースくんは急に吹き出した。
ｴｰｽ「ぷっ！はははっ！！お前、寮長にどんな偏見あんだよ！！！はははは！！！」
ええ？今笑うところじゃないんだけどなあ。
お腹を抱えて笑うエースくんに、僕はキョトンとする。
ｴｰｽ「はー、おもしれー……。そんな変な冗談初めて聞いたわー。」
『冗談って…。』
んもー、こっちは真剣に言ってるのに…。
『何はともあれ、僕はあの寮長さん別に嫌いじゃないけどなあ？厳格ってことは、平和が保たれるってことでしょ？』
ｴｰｽ「はぁー？そうとも限らねぇよ。周り見てみろよ。」
エースくんに言われた通り、周りを見てみる。
ｴｰｽ「新入生、みんな疲れた顔してんだろ？」
言われてみると、そうかも？
確かに、げんなりしている人が多い気がする。
『毒でも盛られたの？』
ｴｰｽ「ちげーって！なんで毒盛られんだよ！！ほら、厳格っつーのは、度が過ぎると暴動が起きるってわけ！」
つまり、平和なまま終わらないってこと！とエースくんが言い切る。
『じゃあ、暴動が起きる前に問題のある人を順番に消してけば？見せしめとして。』
ほら、これで平和に解決でしょ？と言うと、エースくんは何故か僕と1歩距離を置いた。
ｴｰｽ「…お前、見た目にそぐわず結構怖いこと言うんだなー…。」
『…そうかなぁ？』
結構いい線いったと思ったのになぁ…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 851人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
乱無(プロフ) - 初コメ失礼します！！ ほんとに僕にあった作品で最高に好きです！ リクエストでジェイドさんとの絡みがみたいです！！ 採用していただけたらなと思ってます！ 迷惑でしたら無視をしていただいて大丈夫です！！ 楽しみにしてます！！ (8月21日 23時) (
レス) @page39 id: 565cbb1531 (このIDを非表示/違反報告)
まあ(プロフ) - 初コメ失礼します!!夢主くんのサイコパスさと、あどけのない可愛さが最高に好きです。すぐに殺そうとするとこが尚良き。大好物です、デヘヘ 「一緒に遊ぼう!」とか言いながら武器振り回して追いかける夢主くんとキャラが観たい。 続き楽しみに待ってます! (8月20日 23時) (レス) id: b26d36307f (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 初コメ失礼します！25話目の文章が抜けています。こちら側の不具合かもしれませんが、念の為確認お願いします…！ (2023年3月14日 21時) (レス) @page27 id: 1aec65c647 (このIDを非表示/違反報告)
トマトマヨトマメトマト(プロフ) - さにかんさん» 申し訳ございません、pixivにてこの作品を出す予定はないので、控えていただけると幸いです。 (2023年3月12日 17時) (レス) id: a96fc2539f (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - 設定が斬新でとても面白いです！ただ一瞬、｢闇落ちしたマイメロ｣って単語が頭をよぎってしまった……続き楽しみにしてます！応援してます！ (2023年3月10日 12時) (レス) @page20 id: 9991bd595c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：トマトマヨトマメトマト | 作成日時：2023年3月8日 7時
