平和主義の殺人鬼【ツイステ】【男主】

19話 ページ21

Aside




『学園長さんのケチ！ケチケチケチ！』




僕は学園長さんに首根っこを持って引きずられる。




頬を膨らまして、それに全力で抵抗をする。




ｸﾛ「はいはい、なんとでも…て、コラー！モーニングスターを振り回さないでください！！一体何処からそんなもの！！？」



やけくそになってモーニングスターを振り回していたら、学園長さんに魔法で取り上げられた。





『ケチ！！！』




ｸﾛ「わわ、分かりました分かりました！お詫びに購買部で好きな物買ってあげますから！」


ね？武器を取り出さないでください！と僕を落ち着かせようとする。



ｸﾛ「まったく…どれだけ武器を持ってるのやら…」



学園長さんが何か買ってくれるというので、仕方なく自分で歩く。



『……僕も一緒に行きたかったのに………。』



耳を下げて、俯く。




国の外で出来た初めての友達。


一緒に遊びに行けるかと思ったのに…。


ｸﾛ「……おそらく、鉱山に魔法石がある可能性は低いでしょう。私は貴方を鏡舎に送り届けたら、彼らの退学処分の手続きを行います。」



そんなあ…。



『僕の同室の子、エースくんとデュースくんなのに…2人がいなくなったら1人ぼっちになっちゃうよ〜。』




そんなのやだやだ〜！！！と、また駄々をこねる。




ｸﾛ「ああえっと、あ！ほら！購買部が見えてきましたよ！行きましょう！！ね！？」




学園長さんは僕の手を取ると、購買部まで早足で向かう。





ガチャッ




ｻﾑ「Hey！ようこそMr.サムの…おや？学園長が来るなんて、珍しいね！」




声が聞こえて、学園長さんの後ろから顔を出す。




そこには、怪しい雰囲気をした品物が並んでいて、骨みたいなペイントをした人がいた。




ｻﾑ「おや？小さな小鬼ちゃんまで…一体、何をお求めだい？」



ｸﾛ「ええ。実は色々ありまして…ささ、好きな物をひとつ選んできてください。1000マドル以内で。私は少し、ここの店長さんとお話があるので。」




学園長さんはそう言って、僕の背中をグイグイと押す。





僕はムゥ、と眉間に皺を寄せて、仕方なく学園長さんの言う通りにした。













ｻﾑ「ふむ。どうやら、あの小鬼ちゃんが訳アリの？」




ｸﾛ「そうなんですよ。なので、あの子についていくらか知って欲しいことが……」

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