隣の伊黒さん。【鬼滅の刃】

かっこいい6 ページ8

伊黒さんと勉強をすることに決まってから数日。

もう一度伊黒さんと会った時に話し、今週末にすることに決まった。


「ねー蜜璃！私、隣のイケメンさんと一緒に勉強することになったさー。」


「えっ！？ほ、ほんと！？やっぱりAにも春がきたのね！」


「もー、なんでも恋愛に結びつけるんだから…。」


別に私は、伊黒さんに恋をしている訳じゃないんだけどなあ…。

ただ年齢＝非リア歴という悲しい人間だから、少しでもかっこいい人がいたら目が惹かれちゃうだけ。

でも恋はしないから、惚れっぽい訳でもない。推しみたいな感じかな…？


「でっ！？いつどこで勉強するの！？」


「今週末に伊黒さんの家に入れてくれるらしいの。だからそこで勉強するよ。」


「えっ、お家にいくの！？じゃあ服装靴下まで気を使わなきゃね〜っ！！」


「…え、蜜璃私を人形にするつもり？」


「お人形じゃないわよ！デートにぴったりのコーディネートをするの！」


デ…デート…！！？え、これってデートなの？ただ勉強するだけじゃないの！？
それがもうデートってことになるの！？


「Aは恋人がいたことがないからわからないのね！
『おうちデート』っていうのがあって、Aが今回するのはそれよ！」


「お…おうちデート…！？」


デートって男女が2人でどこかに出かけることじゃないのか…！いや、実際そうだから「おうち」ってついてるのか…？


まあ、それはいい。問題は、私と伊黒さんがデ…デートをするということだ。

伊黒さんはわかってて誘ったのかなあ…？いや、わかってる訳ないか。きっと私が化学苦手そうにみえたんだろうな。


「…A、一応確認するわよ？


いつもの私服でいこうとなんてしてないわよね？」


「えっ、それじゃあダメなの？」


え…私服がダメなんて言われたら、私は何を着ればいいの？

まあ確かに私服はちょっとダサいスウェットとかパーカーとかしかないけど…。それじゃあダメだったのかな…。


「A！今日の放課後、お洋服買いに行きましょう！」


「えっ、お金の無駄だよ。」


「無駄じゃないわよもう！」


今ある服だけでも生きていけるのに、どうしてわざわざ新しい服を買うのか理解できない…。女子にはそういうルールがあるのか…？


「私はもう時間だから行くけど、終わったら門の前で待ってるから必ず来てね！来なきゃ許さないから！」


「わ、わかった…。」

───

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