後悔_ソジュン視点 ページ10
どうすればいいのか分からない。
初めてこんなふうに悩むかもしれない。
昔から勉強も運動もなんでも出来た。
人間関係も下手なほうじゃない。
でも初めてこんな気持ちになる。
テヒョンとAの過去を知って、馬鹿みたいに2人を気にかけるようになった。
それからAと接するうちに駄目だと分かってても少し惹かれた自分がいた。
でもそこはしっかりとどめたんだ。
何よりもテヒョンにはAが必要だと分かっていたから。
テヒョンが言っていた言葉が起きるときふとした時眠る時。
いつでも頭を巡る。
_俺は全部覚えてるよ。だからさよならしなくちゃ。
ある日の帰り突然テヒョンに引き止められた。
何か普通じゃない雰囲気を悟った。
きっと過去のこと今のことテヒョンの暗い部分だ。
思い切ってテヒョンに事故のことを聞いてみた。
テヒョンは自分から記憶喪失のこと全て思い出したこと全てを話してくれた。
そして最後にさよならしなくちゃって言って俺の前から去ってったんだ。
俺は何故か止める気にはなれなかった。
前みたいな無邪気で破天荒なガキはそこにいなかった。
深く傷つき大人の俺よりも大人に見えた。
何も言えなかった。
大切な人に忘れられ、ずっと思い続けてきてようやく再会できたと思えば自分のことを思い出す前に親友と恋人になられたんだ。
そんなの俺なら耐えられない。
なのにあいつはただAの幸せを願って自分が誰かを傷つける前に消えることを選んだ。
どうしてあの時止めなかった。
どうしてあの時何も言えなかった。
どうして真実を知っておきながら黙ってる。
テヒョン、お前は今どこにいるんだよ…。
ソジュン「くそ…。」
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作者名:たんぐん | 作成日時:2019年10月14日 11時