検索窓
今日:23 hit、昨日:8 hit、合計:28,190 hit

サランヘヨ_ジミン視点 ページ24

ジミン「A。」

Aは僕が名前を呼ぶと少しビクッとした。

A「ジミン…本当にごめんなさい。」

違うよ。

謝ってなんか欲しくない。

そんな言葉じゃないんだ。

僕が欲しかったのは。

ジミン「A。僕のこと好き?」

A「え、う、うん。」

ジミン「やだなぁ。ちゃんと好きなら好きって言って。」

A「…好きだよ。」

少し恥ずかしそうに視線を逸らすA。

たった一言なのに僕の気持ちは高鳴る。

でも、今は押さえつけるんだ。

ジミン「そっか。ありがとう。」

A「うん、でもジミンの話って何…?」

ジミン「…A、別れよう。」

Aは唖然とした。

A「やっぱり…傷つけちゃったよね…ジミンがそうしたいならいいよ。本当にごめん。」

傷ついたよ沢山ね。

それでも…

心のどこかで引き止めてくれないかなって思ったのは事実だ。

ジミン「Aのことが嫌いになったんじゃないよ。怒ってもない。でも、僕にはAを幸せにできないし、それにAの心にいるのは本当に僕?」

彼女の頬にそっと手を当てる。

頬は熱くて瞳は涙を堪えてる。

A「どういう…こと?」

ジミン「A、テヒョンの所へ行ってあげて。」

その時、Aの瞳から1滴の雫が流れた。

A「でも…私…どうすればいいか。」

ジミン「大丈夫。Aなら何とかできるよ。僕だってできることはする。」

駄目だ。

泣いちゃダメだ。

A「ジミン…ありがとう。ジミンとの時間は幸せだった。楽しかった。本当に今までありがとう。」

ボロボロ泣きながらそういうAにつらたのか、ただただ辛いのか。

多分どっちもだけど僕も子供みたいに涙が溢れてきた。

ジミン「A…僕こそ、ありがとうね。」

最後に。

これくらい許してよ。

Aをそっと抱きしめた。

僕は自分の恋に終止符を打った。

それでも、涙が止まらないのはAを愛してるからだろうな。


_サランヘヨ。

風_テヒョン視点→←本当の相手_ジミン視点



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (44 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
150人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たんぐん | 作成日時:2019年10月14日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。