サランヘヨ_ジミン視点 ページ24
ジミン「A。」
Aは僕が名前を呼ぶと少しビクッとした。
A「ジミン…本当にごめんなさい。」
違うよ。
謝ってなんか欲しくない。
そんな言葉じゃないんだ。
僕が欲しかったのは。
ジミン「A。僕のこと好き?」
A「え、う、うん。」
ジミン「やだなぁ。ちゃんと好きなら好きって言って。」
A「…好きだよ。」
少し恥ずかしそうに視線を逸らすA。
たった一言なのに僕の気持ちは高鳴る。
でも、今は押さえつけるんだ。
ジミン「そっか。ありがとう。」
A「うん、でもジミンの話って何…?」
ジミン「…A、別れよう。」
Aは唖然とした。
A「やっぱり…傷つけちゃったよね…ジミンがそうしたいならいいよ。本当にごめん。」
傷ついたよ沢山ね。
それでも…
心のどこかで引き止めてくれないかなって思ったのは事実だ。
ジミン「Aのことが嫌いになったんじゃないよ。怒ってもない。でも、僕にはAを幸せにできないし、それにAの心にいるのは本当に僕?」
彼女の頬にそっと手を当てる。
頬は熱くて瞳は涙を堪えてる。
A「どういう…こと?」
ジミン「A、テヒョンの所へ行ってあげて。」
その時、Aの瞳から1滴の雫が流れた。
A「でも…私…どうすればいいか。」
ジミン「大丈夫。Aなら何とかできるよ。僕だってできることはする。」
駄目だ。
泣いちゃダメだ。
A「ジミン…ありがとう。ジミンとの時間は幸せだった。楽しかった。本当に今までありがとう。」
ボロボロ泣きながらそういうAにつらたのか、ただただ辛いのか。
多分どっちもだけど僕も子供みたいに涙が溢れてきた。
ジミン「A…僕こそ、ありがとうね。」
最後に。
これくらい許してよ。
Aをそっと抱きしめた。
僕は自分の恋に終止符を打った。
それでも、涙が止まらないのはAを愛してるからだろうな。
_サランヘヨ。
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作者名:たんぐん | 作成日時:2019年10月14日 11時