慰め_ホソク視点 ページ21
なんてことない昼休み。
椅子に座りスマホでSNSを見ていた。
A「し、失礼します。」
震えた声で明らかに緊張した様子で俺達の教室を訪れたのはA。
滅多に他学年の子が来るなんてないし、しかも挨拶付きで来たから皆がAに視線を向けた。
Aがもっと硬直する。
すると教室の前方でふざけてた男子がAに近づいた。
男子1「2年生が用？なになに？」
男子2「誰かに話？」
1人がAの肩に手を回した。
_イラッ。
突拍子もなくイラついた。
男子3「どうしたの？そんな怖がんないでw」
A「あ、えっと…ナム…ナムジュン先輩は…。」
ナムジュンに用？
男子1「キム・ナムジュン？ナムジュンなら今いないけど…来るまで俺らと話してる？」
男子2「いいねいいね。あ、カトクやってんの？」
A「あ、えっとその…ナムジュン先輩…じゃなくてもホソク先輩が居れば…。」
俺は席を立ち上がりAの肩に手を回している男子を押しのけた。
男子3「っ、ホソク。」
ホソク「俺ならここにいるよ。で、どうしたの？」
いつものスマイルで尋ねるとAは少し安心したのか表情が柔らかくなった。
男子1「なんだよ知り合いか？」
男子2「もしかして彼女？」
どいつもこいつも静かにしてよ。
ホソク「はぁ…そうだけど？人の女の子に気安く話しかけないでくんない？」
俺がそう言うと男子らはアイコンタクトを取り合い、腑に落ちない様子で去っていった。
A「ホソク先輩…あの。」
ホソク「ごめん、ジミナがいるのに。」
するとAは首を振った。
A「すいません。私が頼りないばっかりに…あの聞きたいことがあるんです。」
ホソク「…テヒョン？」
テヒョンのことなら俺も聞きたいな。
いい加減に心配で夜も眠れない。
冗談抜きでね。
A「いえ…ジョングク…。」
ジョングク？？
ホソク「ジョングクがどうかしたの？」
A「最近授業に来なくて…ここ3日は1度も見てません。」
ジョングクまで…？
何かあったのかな。
前はジミンから色々聞いてたけどクラスは離れたみたいだし俺に関しては学年が違う。
ホソク「何かあったのかな。」
Aを見ると気まづそうに俯いた。
こりゃ何かあったな…。
A「私のせいかも…。」
ホソク「…放課後、ゆっくり話せる？」
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作者名：たんぐん | 作成日時：2019年10月14日 11時
