空虚 ページ16
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夜蛾正道の言葉に、五条悟と夏油傑は酷く困惑していた。
5年も一緒に過ごしてきた同級生が、卒業日前日にいきなり退学し姿を消したなどと言われれば、一体なぜと思うだろう。
何故、とか。どうして、とか。
疑問が次々と巡っていく。
ただ、今ここに硝子が居なくてよかったとだけ二人は考えていた。
きっとこの言葉を聞いた日には、酷く落ち込んで泣いてしまいそうだから。
「それ、いつの話ですか」
「今朝だ。居場所は知らん」
夏油の言葉に、きっと、いや絶対に探しに出るだろうと踏んで、夜蛾はふたりに対し先手を打つ。
今は夜が近い夕暮れ時。
今から探しに行こうとしても、間に合わない。五条が夜蛾を睨み付ける。
この男、わざと黙っていやがった。
───桜に攫われそうな女。
それくらい存在感が薄く、それでいていつも自分達を通して何かに脅えていた。
瞳の奥に恐怖を隠して、それを表に出さないように必死になっている。
変な同級生だった。
だけど、そんな彼女に救われる場面も多くあったのだ。
感謝こそすれど、嫌ったり突き放すことなんかしたことが無い。
五条は気恥しさもあって言葉にする事は少なかった。だが、その分態度で示してきたつもりだ。
だと、いうのに。なぜ、いなくなったのか。
裏切られた気分になって、五条は舌打ちがしたくなったし、夏油はずっと黙りこくったままだ。
まさか、本当に桜の季節に消えるなんて思わないだろ。
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妙(プロフ) - 早く続きが楽しみです!泣いちゃいました更新楽しみに待ってます。 (3月29日 23時) (
レス) @page33 id: 53e14be78c (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 最高です！！泣きました (3月28日 5時) (レス) id: a05e9c9f42 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - とても面白いです！更新楽しみに待ってます！ (3月26日 21時) (レス) @page24 id: 4ea54ee5be (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - 面白いです！２４時間が待ち切れない…！明日も楽しみにしております。 (3月23日 21時) (レス) id: f9511cc749 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっしー | 作成日時：2024年3月21日 18時
