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25. ページ26

cn side


あまり感じたことない気持ちが心を占めている。


店員が飲み物を置いて出て行って数分。


目の前のヒカは、少し俯いて固まったままだ。


《俺とご飯に行ってください!》


そう泣きそうな顔で言われて、僕は迷わず頷いた。


嬉しさ3割…なぜか、緊張が7割。


緊張とは無縁だと思っていた僕は、慣れない感じに少し居心地が悪い。


『あの!』

「わっ、びっくりした…」


突然話し始めたヒカに身体が跳ねる。

てか、さっきも同じ流れがあったような。


「どうしたの?」

『あ…えっと、何頼もっか、へへ』


何かを言いかけたヒカは、慌ててメニューを開いて照れ笑いする。


「可愛い…」

『ん?なんか言った?』

「え?あ、何でもない!」


自分でもびっくりした。だって無意識だったから。


前からご飯食べる姿は可愛いと思っていたけど…


本当に僕どうしちゃったんだろう。


鍋が運ばれてきても、あまり箸が進まないくらい困惑してる、自分に。


『知念…?』

「…ん?」

『おいしく、ない?』


箸で花の形をした人参を持ったヒカが心配そうに見つめてくる。

同じ目線なのにどうしたら上目遣いになるのか。


ああ、もうダメだ。


ヒカを見てると同じ言葉しか浮かばなくなってる。

心臓が音さえも僕の頭を邪魔してくる。


「おいしいよ。」

『よかったあ。』




そう微笑んだヒカは小皿を置いて、もう一度こちらを見た。


『久しぶりに知念とご飯嬉しい。』

「うん。」

『…でね。さっき知念が薮と上手くいったのって聞いたでしょ?』

「うん。」

『その話もしたいなと思って。』

「…うん。」

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あゆ(プロフ) - 一気に読ませていただきました!大好きなひかゆりがかわい過ぎる(*´ω`*)書いていただきありがとうございます。 (2019年2月24日 3時) (レス) id: 3211d62e26 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーこ(プロフ) - しいさん» しいさん!遅くなりごめんなさい!最後まで読んでいただいてありがとうございました! (2018年10月30日 19時) (レス) id: 2d542e95d4 (このIDを非表示/違反報告)
しい(プロフ) - 完結おめでとうございます!ずっと自信のない光くんが最後は男らしく引っ張ってくれる知念くんと報われてよかったです(*^^*)番外編や他のお話も楽しみにしています。お疲れ様でした! (2018年10月24日 17時) (レス) id: 15b0148a93 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーこ(プロフ) - しいさん» しい様!ありがとうございます(´;ω;`)少しずつですが更新していくので、お暇な時に読んでいただけたら嬉しいです! (2018年4月23日 0時) (レス) id: 2d542e95d4 (このIDを非表示/違反報告)
しい(プロフ) - ずっと楽しみにしていたので更新嬉しいです(*゚▽゚)就活頑張ってください! (2018年4月22日 11時) (レス) id: 15b0148a93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅーこ | 作成日時:2017年10月17日 10時

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